先週までの季節外れの暑さが一転して、今週からはどうやら低温傾向が続くらしい。涼しいのは好ましいが、天気の悪い日が続きそうだから、それはそれで憂鬱である。おまけにまた風邪でも引いて、体調を崩さないか心配だ。基本的に自室には風邪薬を常備しておらず、それどころか体温計すら昨年購入したばかりで、風邪に太刀打ちできる備えが整っていなかった。つい先日、風邪を引いた際には、そのしんどさに老いを痛感させられたので、風邪薬くらい常備しておくべきだろうと、この期に及んでようやく思い立った。しかし、これまで風邪薬を購入した事は皆無に等しいので、店頭で選ぼうにもどれが自分に相応しいのか分からずに困る。同じメーカーでも、症状の現れ方によって、ピンポイントで効く様にラインナップされており、目移りしてしまうのだ。俺がしばしば侵される様な、まず喉が突破されて、次に鼻が陥落して、最後に発熱して炎上する様なタイプの風邪は、いったいどれを飲めば良いのか、さっぱり分からない。別に薬を飲まなくても、死ぬワケでも無いし、横になって数日苦しみ悶えれば治る事には治るのだが、もう老体にツラい思いをさせたくないので、薬に頼りたい。こうして今、のんべんだらりと健康に暮らしている内に、薬を準備しておかなければ、また後悔してしまう。