チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

SF/ボディ・スナッチャー

フィリップ・カウフマン監督作「SF/ボディ・スナッチャー」("Invasion of the Body Snatchers" : 1978)[DVD]

宇宙から飛来した謎の寄生生物が、人類の複製体を生成し、本体と置換する事で、地球の侵略を企てる様を描くSFホラー作品。

 

透明なゼリー状の微小生物が、他惑星から宇宙空間を漂って地球に到達する。その生物は、雨滴に乗ってサンフランシスコ市内の植物に付着すると、直ちに寄生、成長を開始し、莢を形成し、花を咲かせる。公衆衛生局の調査員エリザベスは、公園で見たことの無い珍しい花が咲いているのに気付くと、それを摘んで、歯科医で恋人のジェフリーと暮らす自宅へ持ち帰り、寝室に活ける。

翌朝、エリザベスは、ジェフリーがまるで人が変わった様に不可解に振る舞う様子に困惑する。ジェフリーはゴミ収集車に何かを廃棄する。その夜、ジェフリーは打ち合わせと称して外出する。エリザベスは、ジェフリーの感情が欠落し、中身が別人だと確信するに至り、衛生局の同僚マシューの家を訪ね、相談する。マシューは知己の精神科医キブナーの診察を受け、不安な要素を取り除いてもらう様にエリザベスに勧める。

翌日、マシューは馴染みのクリーニング店を訪ね、店主から妻がまるで別人の様に変わったと知らされる。店の傍ではゴミ収集車が何かを回収する。その後、出勤したマシューの元に、エリザベスが当惑した様子で姿を現す。エリザベスは、ジェフリーに会うためにオフィスを訪ねたところ、ジェフリーが知らない者達同士で集まり、何かを受け渡しているのを目の当たりにし、その後も尾行を続け、ジェフリーが行く先々で怪しげな人達と会っていた事を明かす。エリザベスは、心を失った者達による何らかの陰謀の存在を疑う。マシューは改めてキブナーに診てもらう様に勧め、エリザベスを連れ出すと、キブナーの自著の出版記念パーティーが開かれる会場へ向かう。

道中、エリザベスは街の人々に対する違和感を訴え、一晩で街が変わってしまった様だと主張する。その直後、突然、車の前に男が飛び出し、「奴らが来る。助けてくれ。狙われている。次は君達だ」と告げる。男は走り去った直後、他の車に轢かれて死ぬ。会場に到着すると、マシューは警察に通報するが、まともに取り合ってもらえずに諦める。キブナーの元に、夫が別人の様だと相談を持ちかける女が現れる。キブナーは女を宥めすかし、夫と共に帰らせる。エリザベスは女の訴えが自分と同様だと主張するが、キブナーは人間味を失うのが現代人の特性であり、夫婦も家族も断絶ばかりの世の中だと一般論化し、エリザベスに問題があり、心を閉ざす事で暗にジェフリーを遠ざけようとしているのかも知れないと諭す。キブナーはエリザベスの訴えが妄想の類であり、眠れば治るとマシューに報告する。マシューはエリザベスを自宅に送り届ける。エリザベスは鉢植えを見つけ、ジェフリーからの贈り物だと知って安堵する。

マシューの親友で作家のジャックは、キブナーのパーティ会場から戻ると、妻ナンシーが営む風呂屋のサウナに入る。程なく、ナンシーはサウナのベッドに横たわる、白い毛に覆われた人体を発見し、ジャックに伝える。その直後、店に駆け付けたマシューは、その人体がジャックの複製体であり、成長の途中段階だと推察する。ジャックはエリザベスの身を案じ、連絡を試みるも応答が無い為、ジャック達にキブナーを呼ぶ様に命じ、エリザベスの家に急行する。ジャックが横になって眠りに就くや否や、ナンシーは複製体が目を開ける瞬間を目の当たりにし、ジャックを起こす。その途端、複製体は再び目を閉じる。ジャックが複製体の傍に近づくと、白い毛がジャックの体に忍び寄ろうとし、ジャックは慄く。

マシューはエリザベスの家に到着すると、ジェフリーに察知されぬ様に屋内に侵入し、寝室の隣の花壇の中にエリザベスの複製体を発見する。マシューはベッドで昏睡するエリザベスを担ぎ出し、車で連れ去る。一方、ナンシーの店にキブナーが駆け付けるも、ジャックの複製体は忽然と姿を消す。店の傍では収集車が白い毛の集まりを回収する。マシューは警察に通報すると、エリザベスとナンシーを自宅へ退避させ、キブナー、ジャックと共に再びエリザベスの家に向かう。マシューは警察を現場の花壇に案内するが、既にエリザベスの複製体はそこに無く、逆に警察から嫌疑をかけられる。ジェフリーはエリザベスが無事に戻りさえすれば、不問に処す意向を示すが、マシューはそれを拒否し、その場を後にする。

エリザベスは尚も信用しないキブナーに対し、順を追って経緯を説明し、心を失った者達が人を複製しており、複製が完成した後に本体の方が消えるのだと主張する。キブナーは突拍子も無い話だと訝りながらも、マシューを信用する意向を示す。マシューは、市民がパニックに陥った時に、市長命令で警察と軍を直ちに出動させるべく、市長を患者に持つキブナーに説得を依頼する。キブナーはそれを承諾し、マシューの家を後にすると、ジェフリー達と合流する。ナンシーは複製体の傍にあった寄生植物が宇宙からやってきたのだと主張する。

翌日、エリザベスは実態を調査すべく、衛生局の同僚に分析を依頼する。マシューはキブナーと連絡が付かなくなり、市長特別補佐や連邦準備局に事態の対処について要請するが、どこも真剣に取り合わず、沈静化を図ろうとしている事を知る。

その夜、マシューの家にエリザベス、ジャック、ナンシーが集まる。そこへキブナーが訪れ、エリザベスに持参した薬を飲ませると、マシューにも休むように告げて帰る。その後、マシューは庭の椅子に腰掛け、寝入る。間もなく、マシューの傍の莢が成長し、4人の複製体が生成される。ナンシーはそれを発見すると、マシューを呼び起こし、窮地を救う。マシューは警察に通報するが、既に乗っ取られている事を察知する。やがて家の周辺に多数の複製人間が集まり始める。マシュー達は裏口から脱出を図り、追跡から逃れる途中に二手に分かれる。マシューとエリザベスは歓楽街に逃げ込んだ後、タクシーを拾い、空港を目指すが、途中で検問に差し掛かった為、移動を断念し、無人の衛生局のラボ内に身を寄せる。

隣接するホールに複製人間達が集まり、配布される莢を受け取って帰っていく。マシュー達は敵がそうやって数を増やしているのだと確信する。2人は睡魔を抑えるべく、医療用の覚せい剤を飲んで耐え凌ぐ。程なく、ラボにキブナー、ジャック、ジェフリーらが現れ、マシュー達を拘束する。キブナーは新しい生命体に生まれ変わる事によって、悩み、苦労、恐れ、憎しみが無くなるのだと説き、2人を眠らせるべく鎮静剤を投与する。キブナーは、自分達が滅び行く惑星から太陽風に乗って地球に漂着した事を明かし、環境に順応した為に地球で生きて行く意向を示す。2人を複製する莢が用意されると、マシューとエリザベスは抵抗を企て、ジャックを殺し、キブナーを冷凍室へ監禁する。2人は他の複製人間に察知されぬ様に逃走を図る。その直後、2人はナンシーと遭遇する。ジャックと逸れたというナンシーは、感情を顔に表さぬ様にすれば、誤魔化せる事を明かす。マシュー達はジャックが死んだ事を伏せ、ナンシーを連れて脱出する。

マシュー達は複製人間の群れに紛れて移動を始めるが、複製ミスで生成した人面犬の出現にエリザベスが驚き、敵に察知されてしまう。マシューはエリザベスと共に逃走を図るが、ナンシーは複製人間の振りを続け、その場に留まる。マシュー達はトラックの荷台に忍び込み、敵の追跡から逃れる。トラックは程なく、大規模な莢の栽培工場に到着し、2人はそこから程近い場所に位置する港湾に出る。マシューは傍の茂みにエリザベスを隠れさせ、停泊する船の様子を探りに行く。マシューは莢の搬入作業の様子を確認すると、茂みに戻り、そこで昏睡したエリザベスを発見する。間もなく、エリザベスの肉体は萎み、そのすぐ傍で複製体が誕生する。複製体は苦痛が無く、気分が良いと説き、マシューにも眠る様に促す。マシューはその場から逃走すると、栽培工場内に潜入する。マシューは照明をショートさせる事で、火災を引き起こし、莢の全滅を図ると、敵から逃れ、工場を脱出する。

翌日、街に戻ったマシューは、衛生局に出勤し、エリザベスを始めとする他の複製人間達と軌を一にして行動する。その後、マシューは外出先でナンシーと遭遇する。乗っ取りから逃れたナンシーに対し、マシューは複製人間の挙動を示し、奇声を上げて仲間を呼ぶ。ナンシーはマシューさえも敵の手に堕ちた事を知り、絶望する。

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