チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

隣人Xが相変わらず秋の夜長を萌えゲーに費やしているのが筒抜けでそれを聞かされる私はゲンナリする。

再びデカフェへの移行を果たして夏場よりは快眠が得られる様になってきたが、それでも相変わらず中途覚醒は続いている。やはり日中に生産的な活動に従事していないせいで、疲労が蓄積せず、心身ともに休める必要が無いという脳の判断だろうか。そのクセ、日中には睡魔が襲ってくるのだから意味が分からない。私は20代の頃、派遣で工場夜勤を長期間やっていたし、それ以降も夜型の生活を続けていたから、それが災いして逆さまの体内時計が確立してしまったのかも知れない。深夜に目覚めると、隣人Xの部屋からしばしば薄い壁を隔ててゲームの音が聞こえてくる。彼は私がこのボロアパートに入居した当初から、そんな風に深夜帯をゲームに当てている事が多く、未だに彼がどんな身分なのか全く分からない。彼とはン年の間、隣同士で生活していながら、すれ違った事すら一度も無く、覗き窓でその後ろ姿をチラ見した程度だから、大凡の齢すら分からない。ただ、一般的なリーマソでは無いだろう事はその生活サイクルから判然としており、また生活音がいちいち喧しいのが私にとっては不快である。向こうが私の事をどれほど気にかけているか知る由もないが、私は彼がどんな素性なのか知りたい。それにしてもこのボロアパートは入居者が減る一方で、私とXを加えて片手で足りる程度しか住人が残っていない様な気がする。みな、私の様にこんなボロアパートしか行き場が無い廃人達ばかりなのだろうか。