チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

キル・コマンド

スティーブン・ゴメス監督作「キル・コマンド」("Kill Command" : 2016)[BD]

離島での訓練に赴いた部隊と技師が、AIを異常進化させた軍用マシン達の待ち伏せに遭い、死闘に巻き込まれていく様を描くSFアクション・ホラー作品。

 

テクノロジーが発達した近未来社会。ハービンジャー・ロボティクス社の技師で、電脳を有するミルズは、ハービンジャー1訓練施設において、SARの再プログラム化が過去に例を見ない程に多数頻発しているという報せを受ける。一方、大尉ビュークス率いる部隊(ドリフター、ロビンソン、カットビル、グッドウィン、ハケット、ロフタス)にハービンジャー1訓練施設における2日間の訓練の命令が下り、ミルズが機器のテストと称して同行する事になる。ビュークスは明かされぬ訓練の目的を訝ると共に、ミルズが部隊の監視役だと推察し、嫌悪感を露わにする。

一行は輸送機に乗り、離島内の訓練施設に到着する。ミルズは電脳が接続するグローバル・ネットワークが切断された事で、ローカル・ネットワークに切り替えるが、その原因を測りかねる。輸送機が帰投すると、一行は施設建屋を出て、行動を開始する。隊列を組んで森の中を進む一行の前に、監視ドローンが出現する。間もなく、一行はSARの攻撃マシンの小隊が待ち伏せているのを確認すると、分散して配置に付き、奇襲攻撃を企てる。ミルズはドローンに誘われる様に一行から離れ、その先で森に潜んでいた、SARの司令塔マシンMTA-003と遭遇する。ミルズはマシンのシステムに接続し、データの展開を試みるが、その最中に司令塔マシンは忽然と姿を消す。一方、ビュークス達は攻撃マシンの小隊を撃破する。

日が暮れる頃、一行はその日の訓練を終了し、見晴らしの良い場所で野営地を設営する。ミルズは司令塔マシンと遭遇した事をビュークス達に伏せる。ミルズは部隊で唯一、親近感を抱くドリフターに、子供の頃に電脳チップを施し、命を繋いだ事を明かす。ビュークスはミルズが訓練の不可解さに係る事情を知っているのでは無いかと疑う。その夜、見張り番のロフタスが司令塔マシンと遭遇し、行方をくらます。一行はそれに気付き、捜索に出かける。

翌朝、一行は森の中でロフタスの死体を発見する。ミルズはその場所が昨日の攻撃目標だと指摘する。その矢先に、周囲に展開していた攻撃マシンの部隊が、昨日の一行の攻撃を模倣して奇襲を仕掛け、ハケットが殺される。一行は煙幕で敵の猛攻を掻い潜り、その場から離脱する。その際、隊列から逸れたカットビルが司令塔マシンに捕獲され、殺される。

ビュークスはミルズに説明を求めるが、ミルズもまた状況を把握できておらず、マシンを停止できない事を明かす。ビュークスはマシンが自分達を皆殺しにできるはずなのにそうしない理由を測りかねる。程なく、一行はマシンが練習台に使ったと思しき、夥しい鹿の死体を目の当たりにする。その直後に一行は再びマシン部隊の襲撃を受ける。ビュークスは気絶したミルズと共にドリフター達と逸れ、塹壕内に身を隠す。その夜、司令塔マシンが塹壕に接近し、気絶した状態のミルズの電脳にアクセスを試み、去っていく。

翌朝、ビュークスとミルズはドリフター達と合流する。ビュークスは降下地点に戻って迎えを待つ決断を下す。ビュークスはアクセス権を持つミルズを連れて、建屋のドアの解錠に向かい、ドリフター達は身を潜めて、援護を担う。そこへ監視ドローンが現れ、それに続けて煙幕が投げ込まれる。一行の視界が遮られる中、マシン部隊の猛烈な攻撃が始まる。ミルズが扉を解錠し、一行は建屋に逃げ込もうとするが、その途中でドリフターが銃撃を受け、司令塔マシンに捕らえられる。ビュークス達はドリフターを救出しようとするが、攻撃マシンに行く手を阻まれる。ミルズはマシン達の武装解除コマンドを送信するが無効化される。ビュークスはドリフターの救出が不可能だと判断し、マシンに惨殺される前にドリフターを射殺し、慈悲を与える。

一行は建屋に逃げ込み、難を逃れる。ミルズは自らがマシンの設計者であり、テストを行う為に部隊に同行した事を明かすと、予想以上にマシンのコードが進化しているものの制御できる可能性を説く。ミルズは自分を敵視するビュークス達に対し、敵の前に出ても自分が撃たれなかったのは、マシンが自分を仲間かどうか探っているのだと説く。ミルズはマシンが軍隊の代わりになるAIシステム"SAR"(学習、分析、再プログラム化)を実装しており、それらは人間の様に学んで進化し、兵士が死んだり殺したりしなくて済む事を目的にしている事を明かすと、ビュークスの殺人歴を非難する。ビュークスはマシンのせいで部下が死んだと応酬する。

マシン達はドアを焼き切ろうと企てる。一行は退路を確保すべく、ミルズに関係者以外立入禁止の部屋を解錠させ、無数のSARマシンが並ぶ格納庫に移る。一行は格納庫から繋がる通路に無数の兵士の死体を発見する。ビュークスは爆薬を使い、狭い通路でマシン達を足止めする事を企図する。一方、ミルズは再び格納庫に戻り、司令塔マシンの一体を起動すると、共有された情報の入手を試みる。マシンはSARの通常命令が人間の戦闘訓練の運営だと明かす。ミルズは命令のキャンセルを試みるが、マシンはそれを却下し、訓練対象の人間が期待に応えず、対象には動機が必要だと説くと、新たな対象と実弾を使用して訓練する意向を示す。その途端、ミルズの認証がエラーとなり、アクセス権限が失われる。マシンは自らがビュークスの部隊を呼んだ事を認め、他のマシンをも起動する。その時、屋外のマシンがドアを破って建屋に突入する。ビュークス達はミルズを救い出すと、通路に仕掛けた爆弾を爆発させマシンを足止めする。その際、マシンに搭載されたEMPも爆発し、ミルズも電脳チップにダメージを負う。

建屋を脱出した一行は、廃ビルの立ち並んだ訓練場に辿り着く。ミルズは大破した攻撃マシンからEMPを外して持ち出す。ビュークス達は残りの爆弾を要所に仕掛けて、各々の配置に付き、マシンを迎え撃つ態勢を整える。やがて日が暮れる。ミルズは、ビュークス達に態勢を整えさせてから襲う為にこの訓練場に誘導したというマシンの目論見を説くと、マシンのリーダーを自らの命と引き換えにEMPで破壊し、終止符を撃つ決意を示すが、ビュークスはそれを拒否する。

夜が明けて間もなく、マシン達は一斉に訓練場目掛けて攻撃を開始する。ビュークス達は防戦を強いられるが、ミルズが敵の位置を的確に知らせ、ビュークス達を支援する。やがて、マシン達に配置が把握される。グッドウィンは司令塔マシンに捕らえられるが、ビュークスが駆け付け、救出する。一方、ロビンソンは攻撃マシンとの銃撃戦で命を落とす。ビュークスはグッドウィンが落とした起爆装置を取り戻そうとするが、マシンの猛攻に阻まれる。そこへミルズが現れ、起爆装置を手にするが、マシン達に包囲される。ミルズは司令塔マシンを爆弾に引き寄せようと企て、その矢先に狙撃されるが、起爆に漕ぎ着け、EMPが司令塔マシンに炸裂する。しかし、マシンは破壊を免れ、再び立ち上がる。ミルズは電脳チップを損傷し、停止寸前の状態に陥る。ビュークスはミルズを連れて退く。司令塔マシンはビュークスを追い詰めるが、その途端にミルズの方へ向かい、戦闘プログラムの為の更なるデータが必要だと説き、ミルズの認証提示を求める。ミルズは自分が「人間」だと告げると、電脳で遠隔ライフルを操作し、不意を突いてマシンを破壊する。マシンは停止直前にミルズの電脳にSARデータを転送する。ミルズはそのまま意識を失う。

程なく、迎えの輸送機が到着し、ビュークスとグッドウィンが機体に歩み寄る。一方、覚醒したミルズには、SARプログラムが引き継がれた事が示唆される。

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