チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

スカヨハ主演「ゴースト・イン・ザ・シェル」はホワイトウォッシングとかどうでも良くてキメラ過ぎる脚本のせいで凡作一直線。

昨日はルパート・サンダース監督作、スカーレット・ヨハンソン主演の「ゴースト・イン・ザ・シェル」の公開日だったので早速映画館で鑑賞してきた。先週のキングコングに続き、今回もヤケクソで大盤振る舞いのIMAX3Dを選択した。言わずと知れた攻殻機動隊のハリウッドによる実写化作品である。私はアニメにそれほど興味を持てないタチなのだが、そんな私が唯一シリーズを通して全て見ているのがエヴァ攻殻機動隊であり、今回の実写化には不安より期待の方がやや大きかった。しかし、結論から言うと、何もかもが余りに微妙過ぎて、批評的、興行的に失敗するのはやむを得ないだろうと思った。公開前からホワイトウォッシングが物議を醸していた本作だが、その点を巧くというか、強引に克服する様な脚本になっているので、そこは得心が行った。問題は肝心なその脚本がとっ散らかっていてキメラな状態と化し、微妙過ぎる事にあった。また、随所にアニメの象徴的なシーンを再現しまくっているのだが、それら一つ一つに必然性が何ら感じられず、ただファンに媚びようとする思惑が露骨過ぎて萎えてしまった。見どころのVFXは目を見張る様な革新的な要素も無かった。キャラクターもどれもこれも全く魅力に欠けるし、荒巻役のビートたけしは滑舌が悪すぎて何を言っているのか分かりづらいし、トグサはもろに中国人だし、ジュリエット・ビノシュ役不足で不憫だし、どうしてこうなった・・・。せめてカウンターパートのラスボスくらいは、スカヨハと同じレベルの役者を充てて欲しかった。もうほぼほぼスカヨハのプロモーションビデオと言っても差し支えなく、スカヨハが好きなら耐えられるレベル。と、別に熱狂的なファンでもない私がここまで酷評しておきながら、ちょっとだけフォローしておくと、桃井かおりが登場するくだりは悪くないと思った。これは結果論でしか無いのだが、IMAXで観る必要は無かったし、レンタルでも良かった。本作は関わった全ての人達の黒歴史に刻まれてしまわないだろうか。それを考えると、先週観たキングコングは良く出来ていたと実感するわ。

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