チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー

ジョナサン・レヴィン監督作「ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー」("The Night Before" : 2015)[DVD]

少年時代から14年間クリスマスを一緒に過ごしてきた親友トリオが、最後と決めたクリスマス・イブに伝説のパーティに参加できる事になり、紆余曲折を経て絆を再確認していく様を描くコメディ作品。

 

2001年、クリスマス直前のニューヨーク。19歳のイーサンは交通事故で両親を亡くした。親友のアイザックとクリスは、イブを一人で過ごすイーサンをバーへ連れ出すと、悲しみから立ち直らせる為に酒を振る舞った。その時から三人はクリスマスを三人で過ごす事に決め、伝統に則って毎年馬鹿騒ぎする様になった。2008年、バーにいた三人は最高の夜を楽しむ遊びの達人らと遭遇し、その中で一際輝く女に勇気を出して話しかけ、パーティの所在を尋ねた。女は浴びる程の酒と死ぬ程のドラッグがある「ナットクラッカー・ボール」(くるみ割り舞踏会)と答えた。三人は毎年、街中でその幻のパーティを探し回ったが、終ぞ見つけられぬまま時は過ぎ、楽しみは薄れていった。やがてアイザックは弁護士として身を立てて結婚し、クリスはアメフト選手として有名になった。その一方でイーサンは定職に就かずに売れない音楽活動を続けており、一人だけ取り残されたままだった。

2015年のクリスマス・イブ。三ヶ月前に恋人ダイアナと別れて独り身のイーサンは、レストランでバイトしていたところ、クロークで受け取った客のコートに、偶然にも件のパーティのチケット三枚を見つける。イーサンはそれを盗んで店を抜け出すと、チケットに記された番号に電話をかけ、会場が夜10時に発表されると伝えられる。イーサンは三人で過ごす最後のクリスマスと予め決めていたその夜に、念願のパーティに行ける事になって歓喜すると、アイザックの家で他の二人と合流する。アイザックとクリスは今年こそ大人になりきれないでいるイーサンの自立を促そうと企図する。アイザックの妻で妊娠を控えるベッツィは、予め用意しておいたドラッグの詰め合わせをアイザックに贈ると、父親になる前の最後のクリスマスにハメを外して来るよう促す。クリスは自らがレッドブルの広告塔を務めている事から専用のリムジンを手配する。三人はそれに乗り込むと、伝統に従ってまずロックフェラーセンターのツリーを観に行く。イーサンはそこで二人にチケットを見せ、最後に相応しい奇跡が起きたのだと説く。三人は10時まで伝統の遊びを続けるべく、クリスマスのセーターを着て街へ繰り出す。

三人は玩具屋を訪ねてフットピアノに興じると、中華料理屋に移動する。クリスは同じチームのスター選手トミーに連絡し、パーティで会う約束をした際にハッパの調達を頼まれる。三人は高校時代に世話になった売人ミスター・グリーンと母校の前で待ち合わせ、クリスが代表してグリーンの車に乗り込む。グリーンは現在のクリスマスと称するハッパをクリスに売ったついでに、本物のパーティに誘う。クリスはそれを拒む。グリーンはアイザックに後で会おうと伝えて欲しいと意味深な言葉を残す。

三人は伝統に従ってカラオケバーに訪れ、パフォーマンスで客を盛り上げる。そこへダイアナが親友サラと共にやってくる。アイザックマジックマッシュルームで早くもハイになって幻覚を見始め、トイレに駆け込むと、更にコカインを吸う。アイザックは酩酊した勢いに任せて、未来の自分へ向けた「赤ん坊を産ませるな、子育てに失敗するから捨ててしまえ」という旨のメッセージ動画を携帯に記録する。アイザックはカウンターにいたサラのカクテルを取りに行ってやるが、その矢先に鼻血を催す。それを見たサラは、アイザックがコカインを吸っていると知り、父親失格と詰ってその場を後にする。クリスは裏通りに出てトミーに連絡した後、クリスの大ファンでクリスマス嫌いと自称するグリンチな女と出会うと、女に誘われるままトイレでセックスする。ダイアナはサラの彼氏から件のパーティに呼ばれている事をイーサンに明かすと、サラに連れられて店を出る。

10時を過ぎた事に気付いたイーサンらは店を出ると、リムジンに戻って電話で会場の場所を聞く。アイザックはますますハイになっていく。クリスはグリンチな女にハッパを盗まれた事に気付く。クリスは母に連れ回されてサイン攻めに会うのを嫌って実家に戻らないと嘘を付いていたが、渋々実家の前でグリーンとの待ち合わせに応じる。余りの寒さの為に、三人は眠っている母を起こさぬ様に家の中に忍び込み、懐かしのテレビゲームに興じながら昔話に花を咲かせる。間もなくグリーンが到着し、アイザックが会いに行く。グリーンはアイザックの酩酊ぶりを見て、未来が明確に見えるというハッパを売る。試用を促されたアイザックは、18年後のストリップクラブでベッツィと共に、成長した娘がステージで踊る様子を幻覚で見てパニックに陥る。アイザックは家に戻るや、着信音でクリスの母を起こしてしまう。母はクリスの帰宅に甚く喜び、三人を食事で饗す。母はイーサンがダイアナとの復縁を望んでいる事を知ると、誰しもが寛大な心を持つクリスマスを利用するよう促す。アイザックは携帯に心当たりの無いジェームズから、巨根の画像と共にセックスに誘うメールが届く事に困惑しながらもそれに応答する。イーサンはそれがサラの携帯だと指摘する。アイザックはバーでサラが取り違えたのだと気付くや、勢い任せに入れた動画がベッツィに観られる事を危惧する。イーサンは代わりにアイザックの携帯に連絡するがサラは出ず、アプリを使って現在地を知る。

三人はクリスの母の頼みで、ホームレスに料理を届けに行く。間もなく、クリスはグリンチな女がホームレスへの寄付金を盗むのを目の当たりにし、ハッパを盗んだ件を問い詰める。女はファンのフリをしてクリスに近づいた事を認めて開き直ると、不意を突いてクリスからハッパを盗んで逃走する。三人はリムジンで女を追跡するが、運転手は暴走の末に交差点で衝突事故を起こし、女を見失う。イーサンはハッパを忘れてパーティへ向かう事を望むが、クリスは女を追跡しに、アイザックは携帯を捜しに行く。

アイザックはハイな状態で教会に辿り着くと、家族らと深夜ミサに来たベッツィと遭遇する。アイザックは成り行きでミサに同席するが、幻覚に翻弄されて喚いた末に大勢の前で嘔吐する。厳かな雰囲気をぶち壊してひんしゅくを買ったアイザックは教会を飛び出す。イーサンは通りすがりの二人組のサンタの悪態ぶりを注意するが、逆に二人から孤独な男などと詰られる。憤慨したイーサンは喧嘩を売って返り討ちに遭う。そこへダイアナからサラの携帯について連絡が入り、早くパーティに来るよう促される。クリスは女を取り逃がす。

三人は地下鉄のホームで合流する。イーサンは最後のクリスマスなのに、二人が自分の事ばかり考えていると責める。クリスはイーサンが嫉妬しているのだと反駁する。イーサンはクリスが突然アメフトで絶好調になった事への疑義を呈す。クリスはステロイドの使用を認めて開き直ると、頑張っている自分と違って、彼女も金も無いイーサンは惨めだと詰る。

三人は不和を抱えたまま、電話で教えられたコンビニを訪ね、店主にチケットを見せる。店主は三人をバックヤードに招く。三人は電飾の通路を小さな汽車に乗って進み、大勢の客で盛り上がる会場に辿り着く。クリスはトミーを、アイザックはサラを、イーサンはダイアナを探しに行く。アイザックはサラを見つけて携帯を交換する。そこへ件のジェームズが現れ、アイザックと意気投合する。イーサンはダイアナが大ファンのマイリー・サイラスを見つけると、事情を伝えてダイアナへのプロポーズの演出を依頼する。マイリーはそれを快諾する。クリスはトミーとその友人達にイーサンとアイザックについて馬鹿にされて気分を害する。

間もなく、イーサンはマイリーと一緒にステージに立ち、「レッキング・ボール」を歌い上げると、自ら手放してしまった事への悔悟を示し、ダイアナにプロポーズする。ダイアナは戸惑いながらもそれを受け入れ、観客は快哉を叫ぶ。ステージから降りたイーサンはダイアナから結婚を拒否される。ダイアナはマイリーと観客の手前、拒めなかったのだと弁解すると、最後のクリスマスが辛くても自分にすがらないで欲しいと告げて去る。イーサンは酷く落胆する。アイザックはハイな状態でトミーに絡んで怪我を負わせ、トミーの友人らに取り囲まれる。そこへクリスが駆け付け、アイザックを救い出すが、会場から追い出される。

イーサンは屋上でミスター・グリーンと遭遇する。グリーンはパーティの主催者であり、20年前に読んだグレート・ギャツビーを参考にし、いとこの倉庫を使ってパーティを始めた事、最初は小規模だったが年々大きくなってマイリーを呼ぶ程になった事を明かす。グリーンはイーサンの心情を慮り、アイザックとクリスはイーサンを必要としていると説くと、ハッパを勧める。イーサンはそれを吸って過去のビジョンを見る。両親を亡くした直後のクリスマス、自宅で荷物を片付けていたイーサンの元へアイザックとクリスがやってきて、これからは自分達が家族だと言ってイーサンを励まし、イーサンは感涙した。それ以後、三人は毎年クリスマスを伝統に則って一緒に過ごしてきたのだった。グリーンは三人の強い絆に感動すると、それを大事にするよう諭す。イーサンは自分がもう必要とされていないと吐露する。その時、イーサンは建物の下でイーサンを探す二人を見つける。イーサンはグリーンに感謝してその場を後にする。

夜明けが近づき、三人は港で黄昏れる。イーサンは言い訳ばかりしてきた事を悔いる。アイザックは理解を示す。三人は友達で居続けるのも難しく、努力が必要なのだと悟る。その時、アイザックはベッツィの陣痛が始まったとの報せを受ける。三人はその近くでドアが開いたグリーンの車を見つけ、病院へ向かう。グリーンは車を見送ると、翼を広げて大空へ飛び立つ。病院に着くと、アイザックは陣痛が間違いだったと聞いて安堵する。アイザックはベッツィに携帯の動画を見せ、これまで自分やベッツィに嘘を付き、何事にも動じないフリをしていただけだと弁解する。ベッツィはそれを聞いて安心し、これからは本心を吐き出すよう望む。二人はより絆を強める。クリスは実家に戻って母にステロイドの使用を打ち明ける。母は寛大にそれを受け入れる。イーサンはダイアナの実家を訪ね、ダイアナにプロポーズの件に加えて、両親に会おうとしなかった件を詫びると、唯一の家族だったアイザックとクリスとの関係が変わってしまうのを怖れたからだと弁解する。イーサンは成長する為にダイアナと家族を作りたいと再びプロポーズする。ダイアナは日頃からベッツィを通じてイーサンの動向を探っており、偶然を装ってカラオケバーに行った事を明かす。二人は和解し、キスをして家の中に入る。

一年後、イーサン、アイザック、クリスと三人の家族は一堂に会してクリスマスを盛大に祝う。三人はベッツィが産んだ女の赤子をクリスマスの歌で寝かしつける。グリーンは天界でサンタクロースの父親に三人を大団円に導いた功績を労ってもらう。

f:id:horohhoo:20171218124720j:plain

f:id:horohhoo:20171218124728j:plain

f:id:horohhoo:20171218124733j:plain

f:id:horohhoo:20171218124740j:plain

f:id:horohhoo:20171218124749j:plain

f:id:horohhoo:20171218124755j:plain

f:id:horohhoo:20171218124802j:plain

f:id:horohhoo:20171218124808j:plain

f:id:horohhoo:20171218124814j:plain

f:id:horohhoo:20171218124820j:plain

f:id:horohhoo:20171218124825j:plain

f:id:horohhoo:20171218124831j:plain

f:id:horohhoo:20171218124837j:plain

f:id:horohhoo:20171218124845j:plain

f:id:horohhoo:20171218124851j:plain

f:id:horohhoo:20171218124859j:plain

f:id:horohhoo:20171218124905j:plain

f:id:horohhoo:20171218124913j:plain