チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。4年目。

SCOOP!

大根仁監督作「SCOOP!」(2016)[BD]

芸能スクープ狙いのやさぐれた中年フリーカメラマンが、新人の女記者の面倒を見る事になり、コンビを組んでスクープを連発する内に人生観を取り戻していく様を描くコメディ・ドラマ作品。

 

フリーカメラマンの都城静は、かつては写真週刊誌SCOOP!のスターカメラマンとして、事件取材でスクープを連発してその辣腕を振るうも、現在では夜な夜な愛車の中古ベンツSUVで東京の街に繰り出しては、下世話な芸能ネタの撮影に躍起になる、中年パパラッチと揶揄される状況に甘んじていた。ある晩、SCOOP!の編集部に新人の行川野火が記者として配属される。静とは旧知の仲で、芸能班の副編集長を務める横川定子は、野火に六本木でカメラマンと合流する様に命じる。静は六本木のクラブに潜入し、プロ野球選手の須山の盗撮を始めるが、そこへ見るからに場違いなきゃりぱみゅ崩れの格好をした野火がやってきて、須山に不躾な取材を始める。須山が激昂すると、野火は逃走する。ネタを台無しにされた静は、野火を連れて、久しく訪れていなかった編集部に押しかけ、素人を寄越した理由を定子に問い質す。定子は部数が落ちている状況にあっても記者を育てる必要性を説くと、コンビを組んで野火の面倒を見てやる様に請う。静はフリーの立場を盾にそれを拒むと、野火が処女かどうか一万円を賭ける事を提案する。定子は意に介さず、静の抱える多額の借金について論うと、しばらくSCOOP!の専属になって野火とコンビを組むという条件で、今後のネタを一本30万円で買う意向を示す。定子は野火に対しても静とコンビを組む様に命じる。

静は早速野火を連れて街に繰り出し、芸能人の釣り堀と称するスポットを流してネタを探す。野火はガサツで無類の女好きの静に早くも辟易する。静は入社の理由を野火に尋ねる。野火はファッション誌を志望するも叶わず、主婦向けの雑誌で半年間腐っていたところでSCOOP!に異動になった事を明かす。静達は間もなく、トップアイドルの元気とルイルイが、ほぼ同時に会員制バーに入っていくのを目撃する。静は知己でヤク中の情報屋チャラ源の手引を得て、野火とカップルを装って店内に潜入する。元気とルイルイが個室に入ると、静は野火への初仕事として、携帯で個室の中を撮影して逃げてくる様に命じる。野火は渋々それに応じ、見事二人のキスの瞬間を撮影して逃げ戻る。野火は最低の仕事だと嘆くが、静は芸能スクープの取材がゴキブリかドブネズミの様な仕事だと説く。野火と静による元気とルイルイの熱愛スクープ記事は、掲載されるや否や、世間の耳目を集める。

定子は次のターゲットとして、将来の総理が確実視される民自党青年局長の小田部と、桃パイの愛称で親しまれる人気女子アナ上田桃のネタを静達に提示する。定子は、既婚者の小田部が桃とホテルで合流して不倫しているとの観測を元に、二人が部屋で一緒にいる写真を撮ってくる様に静達に命じる。静達は早速ホテルを偵察し、小田部の部屋のフロアを突き止めると、向かいのビルの屋上に張り込む。静達は機を見計らって大量に買い込んだ花火を打ち上げる。下着姿の小田部と桃が窓際に現れると、静は決定的瞬間を激写する。静達は歓喜したのも束の間、小田部は静達の存在に気付き、SPを向かわせる。静達は直ちに撤収し、ベンツで逃走を図る。静達は都内を爆走した末に、残った花火を投げつける事で猛追するSPの車を退け、逃げ果せる。静はかつて定子と組んでいた頃に毎日同じ様な経験していた事を明かす。野火は興奮の余り、最高の仕事だと口走る。静は衝動的に野火にキスをし、野火は抵抗する。その後、静は腐れ縁のチャラ源と酒を飲み交わす。チャラ源は静の雰囲気が変わったと指摘する。静はチャラ源のヤク中ぶりを心配してそれとなく窘める。

小田部と桃のネタでSCOOP!の売上は右肩上がりに伸び始める。静と野火はその後もスクープを連発し、売上記録を更新していく。同時に野火は記者としても頭角を現していく。10万部以下で低迷していたSCOOP!の売上が30万部に迫る頃、グラビア班の副編集長の馬場は、新人の頃からグラビアで起用してきたアイドルのネタを掲載しようとする定子に猛然と抗議する。定子はグラビア推しでやってきた為に部数が落ちたのだと反論する。馬場は編集長の花井に直訴する。互いに次期編集長の座を窺う馬場と定子は激しく対立する。

その夜、定子は静と居酒屋で落ち合い、アイドルのネタがボツになった事を伝える。静は定子の立場を慮る。定子は事件班の兼任になった事を明かすと、静に昔の様に大きなネタを撮ってメジャーに復帰する事を希望し、ギャラを増やす意向を示す。静は芸能の方が向いていると説き、難色を示す。定子は静が人生を棒に振るきっかけとなった、チャラ源と縁を切る様に促すが、静はチャラ源に対して借りがあるのだと説く。

程なく、定子は編成会議にて、四人の女をレイプし殺害した犯人の松永に関する事件の特集を組む意向を示し、勾留中の松永の現在の写真が必要だと説く。それに反対する馬場は再び定子と火花を散らす。花井はその場を執り成す。会議の面々はかつて事件取材で隆盛を極めた時代を懐古する。馬場は読者が袋綴じヌードやスキャンダルを望んでおり、写真週刊誌がジャーナリズムを背負う時代では無いと説く。野火はレイプ殺人に対する憎悪を吐露する。馬場は被害者にも犯人にも人権があるのだと説き伏せる。

定子は野火の熱意を汲み、静を説得して松永が現場検証に同行する際に写真を撮ってくる様に野火に命じる。野火は早速静にそれを伝え、自分はやりたいと訴える。静はゲスい仕事が自分に似合うと説き、松永の件を断る。野火は静に対して、ビビっているのでは無いかと発破をかけると、俳優の石渡と半グレ集団に関わる危険な潜入取材に単身挑む。しかし、野火は石渡らの手に落ち、輪姦の脅威に晒される。その報せを受けた静は、野火を助ける為に駆け付けるも半グレに一発で伸される。そこへチャラ源が駆け付け、石渡と半グレ全員を容易く打ちのめして野火と静を救う。その後、チャラ源は静と一緒に夜の街に繰り出し、女遊びに耽る。明け方、チャラ源は元妻の和子が娘の美花に会わせてくれない事への不満を漏らすと、静に自分と縁を切っても構わないと告げる。その後、野火は静の後を追ってアパートへ上がり込み、助けに来てくれた事への謝意を示す。静は松永の件に応じる意向を示す。二人が見つめ合い、キスをしようとしたその時、定子がやってくる。静は定子とかつて内縁関係にあった事を明かす。野火は面食らってそそくさと帰る。定子は野火の姿を見て、昔の自分とそっくりだと説く。

静と野火は松永撮影の作戦を練った後、サポートの澤部と大久保と共に現場に赴く。多数の報道陣が集う中、警察は現場をブルーシートで覆って完全にガードする。そこへ馬場が静の要請を受けて駆け付ける。静は馬場が新人の頃にコンビを組んでいた事を明かすと、ラグビー部出身の馬場に昔の様な協力を求める。静は警察の裏をかいて報道陣とは別の場所に潜んでカメラを構えると、野火にもカメラを託し、撮影の仕方を教示する。間もなく、警察が護送車から松永をカバーで囲って移動させ始める。静は血眼になって撮影するが、カバーが邪魔となり手を拱く。そこへ馬場がラグビーの要領で規制線の中に乱入し、警察官達を翻弄するが、既の所でカバーが外れない為に、静は野火に撮影を任せて、自らも乱入する。警察官達は直ちに静を取り押さえにやってくる。野火はカバーが手薄になった瞬間を見計らって、松永の顔を激写する。

松永の顔写真が掲載された号の売上は35万部を記録し、編集部は歓喜する。静が釈放された後、編集部は馴染みのカラオケバーで打ち上げに興じる。その後、静はアパートで野火とセックスする。翌朝、静はライカで野火の寝顔を撮影する。静はそれが戦場カメラマンのロバート・キャパに憧れて買ったものだと明かすと、中学の図書館で手に取った、カメラマンの自分の原点たる有名な写真を見せる。静は、戦場には行かず、いつか何者かになれると思いながらもパパラッチを続けてきた自分にとって、結局カメラしか無いのだという胸の内を吐露する。その時、チャラ源から連絡が入る。ヤクで錯乱したチャラ源は、美花に会えない事に痺れを切らし、アパートに押しかけて和子と男を拳銃で殺しており、自らが更に誰かを殺す姿を撮影する様に静に依頼する。

静は野火と共にチャラ源のアパートへ向かう。野火は静に通報を促すが、静はチャラ源に借りがある事を明かし、必要とされれば行かねばならないのだと説く。静は定子に渡す一万円を野火に託し、車に留まる様に命じると、ライカだけを持ってチャラ源の元へ向かう。チャラ源は様子を窺いにやってきた警官を射殺すると、銃を振り回して美花を連れ回す。静はチャラ源を宥めながら、撮影に応じる。野火は静のカメラを持って、静の後を追う。

程なく、チャラ源が街を徘徊している様子が報じられる。 馬場は定子に代わって現場へ急行する。チャラ源は発砲を繰り返し、静に執拗に撮影を命じる。静はチャラ源をガード下に誘導すると、駆け付けた警官隊に機を見計らって美花を託す。チャラ源は次第に不機嫌になり、静に悪態を付き始める。その時、チャラ源は先回りしてカメラを構えていた野火に気付き、銃口を向ける。静は咄嗟に銃口を逸し、自分の方へ向ける。野火は静が頭を撃ち抜かれて死ぬ瞬間を撮影する。チャラ源は警官隊に取り押さえられる。野火は静の亡骸に歩み寄り、ライカを回収する。定子は馬場から静の死を伝えられる。

定子の意向で、野火が撮影した写真が掲載される運びとなる。馬場はそれに猛然と抗議し、静の人間としての尊厳を冒しているのだと主張する。定子は静のカメラマンの尊厳はどうなるのかと反論する。結局、次期編集長への昇格が決まった定子の意向が通る。馬場は一人で佇む野火の元へやってくると、野火の功績を認めると同時に、新人時代に静とコンビを組んでいた頃がいかに楽しかったかを述懐し、嗚咽する。編集部に残った定子は、野火に記事を書けるか問いかけるが、野火は拒む。野火は静に託された一万円と、静の最後の写真を収めたライカを手渡す。定子はそれを持って野火を現像室へ連れて行く。フィルムから、わざと使えない様にピンぼけさせたチャラ源の写真と共に、一枚だけ野火の寝顔を撮った写真が現像される。定子はそれを見て、静は最後に愛した女に記事を書いて欲しいはずだと諭す。野火はそれを受け、涙ながらに記事を完成させ、撮影を静名義とする。

その後、新編集長の定子の下、SCOOP!は再始動し、馬場は副編に留まる。野火は新人カメラマンとコンビを組み、静のライカをお守りに携え、夜の街へ取材に繰り出す。

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