チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

今日もおぽんつくなあいつ。

曇天の日曜。二度寝から目覚め、それでも尚、うつらうつらするアタマが回転し始めるのを待っているところ。いつごろからか、僕は断続的な睡眠しかできないようになってしまった。長時間眠りたくても、3~4時間程で目が覚める。一旦間を置いて、再び眠くなってきたところで二度寝する。時には三度寝だってする。こんな調子じゃレムーノンレムのサイクルが上手く機能するはずもない。

ショートスリーパーなら3~4時間程度の睡眠で十分なのかも知れないが、僕の場合、決してそういうワケではなく、6~8時間はガッツリ眠りたい体質である。少なくとも心身共にそれを望んでる。ところがどっこい、眠りを司る部分がおぽんつくだから、そんな要望なんて知ったことかと言わんばかりのシグナルの出し方をする。それ故、日中常に睡魔がこんにちわする生活なのである。

一時、眠剤で改善を試みたものの、芳しい結果とはならなかった。傍から見れば甘えと一蹴されるのがオチだが、規範なきムショクライフに、一定のサイクルを構築していくのはなかなかどうして難しい。甘えないで過ごせる身分になりたいものだ。そして早くニンゲンになりたい。

 

映画鑑賞記

スティーブン・チョボスキー監督作「ウォールフラワー」("The Perks of Being a Wallflower" : 2012)

心に問題を抱える1人の青年を中心に、高校生らの多感な青春時代を描いた群像劇作品。

高校1年のチャーリー(ローガン・ラーマン)は、その内気な性格が災いし、常に孤立しがちで友人もできず、毎日が憂鬱だった。彼には幼少時のあるトラブルが原因で精神疾患があり、しばしば幻覚に襲われて、時にはそのまま気を失ってしまう事もあった。その上、親友を自殺で喪っており、その事が彼を更に不安定にさせ、しばらくの入院生活を経た上での高校入学だった。ある日、チャーリーは校内でパトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワトソン)に出会う。共に3年生の2人は義兄妹の間柄だが、非常に仲が良く、チャーリーに対しても寛容だった。チャーリーは出会ったその日に2人と打ち解け合い、またサムに対して好意を抱く様になった。校内ではパトリックらのグループと共に過ごす時間が増え、居場所を見つけたチャーリーは、心の不安定さを解消していく様に思われたが・・・

これは傑作。正直、エマ・ワトソン目当てで観たのだけど、実に素晴らしい青春群像劇だった。恋愛、友情、メンタルヘルスセクシュアリティなどいろんな要素が凝縮されていて、それらを巧みにオーバーラップさせ、若者特有の全能感やインフィニティへと結実させているのである。主人公のチャーリーは心に病を抱えた青年で、パトリック、サムらと出会い、陽の当たる路を歩き始める。ところが人間関係とは複雑なもので、しかも高校生ってことで、大人の階段を昇る過程でいろいろ経験しちゃうワケですな。んで、チャーリーの疾患の原因となった、過去のあるトラブルがフラッシュバックし始め、ついには忘却の彼方にあった真実を思い出してしまうと。このなかなか難儀な役どころをローガン・ラーマンが見事に演じきっている。パーシー・ジャクソンのイメージが強かったけど、こういう役も良い。エマ・ワトソン演じるサムは卒業を控え、恋に勉強に悩み多きハイティーンな女子で、結構大胆なシーンがあったりする。将来がより一層楽しみな若手俳優たち、彼らの更なる活躍を期待したい。青春とは無縁だったおっさんにとっては、いささか共感し得ぬ世界観ではあるのだけれど、非常に清々しい鑑賞後感を得た作品であった。BDを購入して何度でも観たい、けど高い・・・

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