チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

まだまだ西野カナ。

 今日は朝からドカ雪モード。今日からセンター試験だが、受験生は会場に赴くのも難儀だろう。聞くところによると、今年はいわゆる「脱ゆとり世代」の初めての試験となるらしい。将来的にはセンター試験も廃止され、別の評価制度が取って代わる事になるとか、そんなハナシになっているそうだ。画一的に知識レベルを問うセンター試験が無かったら、僕は母校の大学に入学する事もなかっただろうし、生まれてくる時代によって、斯様に命運は大きく左右されてしまうのだと痛感する。尤も、そこそこの大学を卒業したところで、現在はこんな体たらくなのだから、人生なんてどうなるか分かったもんじゃないし、仮に受験に失敗したところでケセラセラであるとも言える。結果的に、大卒であることを活かせなかった僕の手元に残ったものと言えば、奨学金の債務くらいだ。

それはさておき、先週末に西野カナの「with LOVE」を借りて聴き始めて以来、見事にハマってしまったところだが、その後早速レンタル半額日がやってきたので、ベスト盤「Love Collection 〜pink〜」、「Love Collection 〜mint〜」の2枚を借りてきた。このタイトルだけ見ても、アラホーのおっさんが手に取るのはなかなか小っ恥ずかしいのに、更にクーポンを提示してのレンタルだ。お気に入りのCTT(キュートなT屋スタッフTさん)に会計してもらうのは、どうにも躊躇われたので、旧作DVD数枚と一緒に重ねあわせて、男子店員のレジに持っていった。こう書くとなんだか小心者のAVレンタルの様ではあるが、僕はこれまでAVの類は一度もレンタルした事がないので、本当にそんな風にしてレンタルする人がいるのか分からない。

2枚のベスト盤をひと通り聴いてみたところ、流石に売れっ子だけあって、どこかで聴いた覚えのある曲が多かった。彼女の5年のキャリアが一纏めになっているので、ボーカリゼーションの変遷に著しい成長ぶりを感じる。これを聴いた後に「with LOVE」を聴くと、今の彼女がいかに円熟味を帯びているか良く分かる。まだビギナーだからなんとも言えないが、楽曲の構成もより幅広い世代を対象にしてきている様に思える。次の半額日には、オリジナルアルバムもレンタルして、更に聴き込んでみよう。それほどまでに、今、僕は西野カナの歌声にハマってしまったのである。

 

映画鑑賞記

ジョナサン・グレイザー監督作「記憶の棘」("Birth" : 2004)

死別した元夫と称する少年の出現に、翻弄されていく女の姿を描くドラマ作品。

アナ(ニコール・キッドマン)が夫のショーンを突然の心臓麻痺で喪って10年が経った。アナはジョゼフ(ダニー・ヒューストン)という誠実な男と交際し、再婚する事になり、親族や知人を集めて婚約を祝うパーティを開く。結婚式の日程も決まろうかというある夜、アナのマンションの自室に親族が集っているところへ、一人の少年が訪ねてくる。彼は自らをアナの元夫のショーンだと名乗り、ジョゼフとの結婚を思いとどまるように、アナに請い願うのだった。アナは子供ならではのタチの悪い悪戯だと、真剣に取り合う事もなく、彼を退出させる。少年の本名は確かにショーンだったが、その後も彼はアナのマンションを訪ねてきた為に、ジョゼフは彼の両親に連絡を取り、両親立会の元で、アナと関わらない様に約束させる。そしてアナが自ら迷惑である事をショーンに伝えると、彼はショックで気絶してしまう。アナはその姿に心を打たれる余り、ショーンの記憶が本当に元夫と同一なのか、確かめてみたくなり、義兄らを通じてテストをしてもらう。ショーンの言動から元夫の生まれ変わりだと確信したアナは当惑し、その様子を察知したジョゼフとの関係にも亀裂が入り始める。

死んだはずの元夫が10年を経た後に少年の姿で突然現れるという、生まれ変わりがテーマのドラマ。少年の登場の仕方がミステリアスで、ちょっとスリラー的ではあるものの、終盤にその仕掛けが分かると、やや興醒めしてしまった。完全に生まれ変わりを否定したワケではなかったけれど、ひょんなことで少年ショーンは、アナと元夫ショーンとのプライベートな情報を知り、少年ショーン自身もアナを愛し、思いつめるようになってしまうと。しかし何の事はない、少年ショーンはちょっと偏執的な男の子だったというだけ。彼には発育上の問題があり、それが一過性のものかは明らかにされないけれど、とにかくそれが彼を衝き動かし、アナはその迫真の姿に心を揺さぶられ、翻弄されてしまうワケですな。当然、少年ショーンに悪気はないのだけど、アナはやがて完全にほだされてしまい、駆け落ちまで模索する様になる。再婚する夫ジョゼフにしてみれば、甚だいい迷惑である(笑)

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