チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

21ジャンプストリート

フィル・ロード,クリストファー・ミラー監督作「21ジャンプストリート」("21 Jump Street" : 2012)[DVD]

頭脳派と肉体派の凸凹警官コンビが、ドラッグの元締めを摘発すべく、高校への潜入捜査で奮闘する様を描くアクション・コメディ作品。

2005年、オタク気質の頭脳派シュミットと、勉強がからっきしの肉体派ジェンコは、同じ高校を卒業する。2012年、2人は奇遇にも共に警察学校に入り、警察官となるべく訓練を重ねていく。ジェンコはシュミットに勉強を教わり、シュミットはジェンコに体力トレーニングの協力をしてもらう内に、2人は気脈を通じる仲となる。その後、2人は晴れて警察官となる。

2人がコンビで公園の巡回を行っていたところ、マリファナに興じる不良バイカーグループを発見し、苦労の末、ジェンコが男達の1人を取り押さえる。ところが、ジェンコミランダ・ルールを覚えておらず、権利の告知をしなかった為に、起訴は取り下げとなり、署長に叱責される。署長はジェンコとシュミットに、見た目が若いという理由だけで、21ジャンプストリート署への異動を命じる。

署に到着した2人は、ディクソン警部から、セイガン高校へ潜入し、新しい合成ドラッグHFSの元締めを探す様に命じられる。学外へ流出しない内に、まず人気者グループに近づき、売人を探すところから捜査を始める事になる。身分を隠すために、2人は兄弟を装う事になり、ジェンコは兄ダグ、シュミットは弟ブラッドとして、シュミットの家を拠点とする事になる。

転入生として到着早々、ジェンコが生徒とトラブルを起こし、校長から今度問題を起こしたら即刻退学と通告される。更に、手違いにより、ジェンコがブラッドへ、シュミットがダグへと立場が入れ替わってしまい、受けるクラスが適正と真逆の内容になり、早くも暗雲が垂れこめる。シュミットは本来ジェンコが担当だった演劇クラスに入り、苦手な人前での演技に四苦八苦する。しかし、クラスのモリーと知り合い、ドラッグの売人に関する情報を得る。ジェンコは逆に、シュミットが担当だった化学の上級クラスに入り、授業の内容が全く理解できないで苦しむ。シュミットが売人のエリックと連絡を取り、2人はそれぞれクラスを抜けだして、エリックと接触する。エリックからHFSを入手するも、その場で試すように指示され、2人は言われるがまま試す。その後、2人は大急ぎでトイレで吐き出そうとするも、HFSは体内を駆け巡り、特有の症状が現れ始める。その最中、2人は体育教師のウォルターズに呼び止められ、クラスを抜け出した事を問い質されるが、なんとかやり過ごす。演劇クラスに戻ったシュミットは、HFSのハイな状態の演技が認められ、主役のピーターパンに抜擢される。一方、ジェンコは科学クラブのメンバーと親しくなり、盗聴用のパーツ改造を依頼する。

シュミットの提案で自宅でパーティを開き、元締めを誘い出す事になり、SNSで呼びかけする。シュミットはモリーと徐々に親しくなっていく。シュミットとジェンコが準備をし、パーティが始まると、大勢の生徒達が訪れ、エリックとモリーらのグループもやってくる。ジェンコは騒ぎに乗じてエリックの携帯を盗み、盗聴用のパーツを取り付ける。一方、シュミットがエリックに気に入られ、元締めに紹介されるチャンスが近づく。翌日から、シュミットは、売人を買って出てはHFSを回収し、署に現物を持ち込む。それからもシュミットは、エリック、モリーらの集まりに加わり、元締めに繋がる情報を得ようと画策する。その内、シュミットはモリーとの距離が縮まっていき、プロムに誘う。高校時代には叶わなかった事が実現し、舞い上がったシュミットは、エリックらの前でジェンコの悪口を言ってしまう。ところが、ジェンコはエリックの携帯を介して、全て盗聴しており、2人の仲は険悪となる。そうこうしている間に、HFSが学外へ流出した事が明らかとなり、2人はディクソンから叱責される。

ジェンコはエリックの通話を盗聴し、エリックがHFSを捌くために学外の客と会う事を知る。ジェンコは、ピーターパンの演劇が始まる直前のシュミットを強引に連れ出し、取引現場に向かうエリック達を追跡する。取引相手はかつて公園で出会ったバイカーグループ達だった。HFSを手渡したのを確認した2人は、バイカーの追跡を始めるが、2人の間で口論が生じ、車をバイクにぶつけてしまい、逆に追われる立場になる。車を何台も乗り換え、辛うじて逃げ切った2人は学校に戻る。のめり込み過ぎだというジェンコの指摘に対し、シュミットはジェンコを罵った為、その後の演劇で大乱闘となり、2人は校長に退学を言い渡される。

署に戻ると、ディクソンにクビを告げられるが、帰宅した2人の元にエリックがやってくる。エリックは、客が警察に付けられた事を知り、自らの逮捕を恐れていた。次の取引には元締めが来る為、向こう見ずで頼れる2人に守ってほしいと、エリックは2人に拳銃を手渡す。取引場所はプロムの会場だった。

2人はコンビ仲を再確認し、正装して会場に乗り込む。取引が行われる部屋を訪れた2人は、元締めがウォルターズだと知る。そこへ客のバイカーグループが訪れるが、2人の面が割れてしまい、一触即発の状態に陥る。その時、グループの2人が実は麻薬潜入捜査官だという事を明かす。そこへHFSでハイになったモリーが突入し、ウォルターズに人質に取られる。捜査官2人はバイカー達の銃撃で死亡し、シュミットとジェンコも銃で応戦する。ウォルターズがモリーを連れたまま、金を盗んで逃走した為、バイカーが追跡し、更にシュミット達もその後を追跡する。リムジン3台でカーチェイスを繰り広げ、弾切れになるが、ジェンコが化学クラスで得た知識で即製の爆薬を作り、バイカー達の乗るリムジンを爆破させ、2人はウォルターズを追い詰める。モリーが隙を突いて逃げ出すと、シュミットはウォルターズの股間を撃つ。2人で権利の告知をしウォルターズを逮捕、更にエリックも逮捕される。シュミットはモリーと初めてのキスをする。シュミットとジェンコは功績が認められ、復職を果たすと、警部から新しい任務、大学への潜入捜査を命じられる。

 

イケメンだがおバカ、賢いがイケてない、そんな凸凹警官コンビの奮闘コメディ。ジョナ・ヒルチャニング・テイタムの組み合わせはなかなか斬新だった。若く見えるからって25歳?で高校生に扮するのは流石に無理があるだろうとは思ったが、シュミット、ジェンコ共々、精神年齢自体は幼いからさほど違和感が無いのであった。そもそも、ミランダ・ルールという向こうの警察特有の権利の告知をしなかった為に、異動を命じられたワケだが、これを行わない上で得た供述は、公判の場で証拠にできないそうで、告知が法律で決まっているとのこと。ドラマでしばしば見かける逮捕時の演出も、満更大げさでもないのかも知れない。向こうの学園モノを見ると、頻繁にプロムが登場するのだが、学生達にとっては人生を飾る相当に重要なイベントらしい事が分かってきた。作品を通して、文化の違いを知るのは面白い。

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