チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

AFFLICTED アフリクテッド

デレク・リー,クリフ・プロウズ監督作「AFFLICTED アフリクテッド」("Afflicted" : 2013)[DVD]

世界一周の旅に出た青年が、原因不明の肉体の変化に蝕まれ、治療法を求めて奔走するホラー作品。

旅行が趣味のデレクはIT企業に就職するも、5年で日常に退屈さを覚え、旧知の親友でドキュメンタリー作家のクリフと共に、1年をかけて世界一周の旅に出る決意をする。二人はブログを開設すると、旅行の記録を具にビデオで撮影して投稿する事で、読者と交流する為の準備を整える。唯一の問題は、デレクが脳動静脈奇形を患っている事で、数ヶ月前に脳に痛みを感じたデレクは、MRI検査を受け、病が発覚し、破裂すれば手足に障害が残り、死の危険もある事を知ったのだった。デレクの両親と兄ジェイソンはデレクの身を案じて翻意を促し、また主治医も旅行に反対するが、デレクは人生に後悔したくないと訴え、旅への強い決意を示す。クリフもまたデレクの身を案じながらも、その意思を尊重する。

旅の初日をバルセロナで迎えた二人は、親友でツアー中のミュージシャン二人組エドとザックと合流し、観光やレジャーに興じ、その模様をブログにアップしていく。7日目の夜、パリを訪ねた四人は、ライブハウスでデレクに女を見つける様に促す。程なく、デレクは女と出会い、ホテルに連れ込んだ為、クリフ達が冷やかし目的でデレクの部屋に押しかけると、ベッドで負傷し血塗れで気絶しているデレクを発見する。目覚めたデレクは、部屋に入った途端、殴られて意識を失ったと証言する。怪我の具合を案じるクリフに、デレクは病院行きを拒み、旅の続行を主張する。

8日目、二人はエド、ザックと別れ、ヴェルナッツァ入りする。デレクはホテルに着くや、こんこんと寝入る。10日目となり、尚も眠り続けるデレクに痺れを切らしたクリフは、デレクを起こしてレストランへ連れ出すが、デレクは食事を飲み込んだ途端、激しく嘔吐する。クリフは医者に行く様に促すが、デレクは異変が見つかれば即入院となる事を危惧し、旅の続行を希望する。

11日目、二人はワイン醸造家のワイナリーを訪ね、ブドウ園を見学する。その最中、デレクの皮膚が焼け爛れ始め、悶絶するデレクにクリフが水を浴びせて冷やす。当惑したクリフは、原因不明のその異変と更にデレクが何も食べていない事を心配し、デレクに帰国を説得しようと試みる。デレクが憤怒の勢いに任せて、素手で壁を殴りつけると、軽々と粉砕した為、クリフはその力に驚愕する。クリフはデレクを外に連れ出し、身体能力のテストを行い、デレクに超人的な怪力と俊足が備わった事を知る。その直後、デレクは突然、目の痛みを訴え、眼球を取り出すと、即座に再生する。

デレクは激しい飢餓感に苛まれ、食事を貪り食うが、どれもたちまち嘔吐してしまう。クリフを通じて状況を知ったジェイソンは、デレクを医者に連れて行く様にクリフに請う。心配するクリフに対し、デレクは平気だと告げ、更に超人的な跳躍力を見せつける。しかしその直後、再び不調に見舞われ、デレクは病院行きを承諾する。

クリフはデレクをラ・スペツィアの中心街の病院に連れて行こうとするが、その途中で走行中の自動車と危うく接触しそうになり、乗っていた二人組に詰め寄られる。デレクは怪力で二人組を撃退し、クリフと共に逃走する。その一部始終を撮った映像をクリフがブログにアップすると、読者からデレクが手についた血を舐めている様子を指摘される。クリフはデレクにその件について問い質し、デレクがヴァンパイアに変化した事を悟ると、記録に残すべきだと主張する。デレクはパリのホテルで出会った女オードリーに噛みつかれたのが原因だと推測する。

14日目の夜、血を渇望するデレクに、クリフは牛の血を調達して与えるも、デレクは嘔吐する。また、デレクはワイン醸造家が飼っていた子豚を殺し、生き血を啜るも、嘔吐してしまい、人間の血で無いと渇きを満たせないと悟る。デレクはクリフの協力を得て、病院で血液を盗み出そうと企てるも失敗し、二人はホテルに逃げこむ。その夜、デレクは渇きに耐えかね、泡を吹いて意識を失う。

17日目の夜、デレクはクリフを襲おうとする本能に克己し続ける。見かねたクリフは自らの手首を切って得た血液を提供しようと試みるが、その直後、デレクは部屋から姿を消す。クリフは町を捜索し、民家の納屋に潜むデレクを発見し、血液を差し出すが、渇きで理性を無くしたデレクに襲われ、殴り殺される。デレクはクリフの血を飲んで理性を取り戻すが、クリフを手に掛けてしまった事を悲嘆し、責任を取るべく、猟銃で頭部を撃ち抜き、自殺を図る。しかし、頭部は程なく再生し、デレクは自殺できない事を知る。

21日目の夜、自責の念に駆られるデレクは、オードリーが治療法を知っているはずだと考え、ブログを通じて元通りにする様に訴えかける。22日目、デレクはクリフの意思を継ぎ、何が起きようとも全てを記録する事を誓う。デレクは日光にあたると、即座に皮膚が焼け爛れる事を知る。オードリーを発見すべく、ホテルで思案に暮れるデレクの元に、国際警察がやってくる。警察は病院侵入時の映像からデレクを割り出しており、大使館への同行を求めるが、デレクは荷物を置いたままホテルを飛び出すと、日光の下をやむを得ず逃走し、銃撃を受けながらも警察の追跡を免れる。

22日目の夜、ニース東部へ辿り着き、皮膚の火傷を回復したデレクは、そのまま電車でパリへ向かう。デレクはパリの地下で見つけた廃屋を隠れ家にすると、国際警察が逮捕状を出している事をネットで知る。その直後、デレクはクリフが撮った映像から、パリで宿泊したホテルにオードリーの携帯を置き去りにしてきた事を知る。

25日目の夜、デレクはパリで宿泊したホテルを訪ね、忘れ物として回収されていたオードリーの携帯を受け取る。そこでデレクは、身を案じてやってきたジェイソンと遭遇し、ホテルを警察に包囲されている事を知る。デレクは警察の追跡から逃れると、携帯に登録されている全てのアドレスにメッセージを送り、渇きに耐えながら返信を待つ。

27日目の夜、返信があり、デレクは待ち合わせ場所に現れた男モリスを尾行し、廃れたアパートの一室に辿り着く。室内でオードリーの写真を発見した途端、デレクはモリスに襲撃されるが、撃退して拘束する。デレクはブログ上でモリスを囮にしてオードリーを呼び出す。その直後、特殊部隊が急襲をかけ、デレクは蜂の巣にされるも回復し、部隊を皆殺しにした後、隠れ家へ戻り、冷静さを取り戻す。

28日目の夜、オードリーから連絡を受けたデレクは、人気の無い建物の内部で待ち合わせる。オードリーはデレクの不意を突いて襲いかかると、自分達の前に二度と現れぬように告げる。助けを請うデレクに対し、オードリーはデレクの渇きを察知し、血を飲まないと大変な事になると告げる。デレクは治す方法を尋ねるが、オードリーは人を殺すしか無いと主張する。デレクが殺して欲しいと請うと、オードリーは木材をデレクの心臓に突き刺すが、デレクは死ねない事を知る。オードリーは死ねるものなら自分も自殺していると明かし、デレクをヴァンパイアにしたのが過ちで、もう仲間を増やさないと告げる。更にオードリーは、渇きを満たさず状況を悪化させれば、やがて自制できなくなり、頻繁に人を殺さなければならなくなると明かし、人殺しは避けられないが、殺す相手を選べば良いと忠告する。オードリーはデレクが病気で死ぬ運命だったのを察知し、助けたつもりだったと明かして、その場を後にする。

37日目の夜、デレクは家族に宛てた動画の中で真実を明かし、ヴァンパイアとして生きる決意を告げると、捉えた性犯罪者を襲う。一方、クリフもまたヴァンパイアに変化しており、見境なく人を襲い始める。

 

 

もうすっかり定番と化したファウンド・フッテージ型のB級ホラーだが、本作もその類の一つかと思いきや、ヴァンパイアへの変化を描くという意表を突いたストーリーと、更にアジア系の青年が主人公というのがなかなか斬新だった。ど真ん中のヴァンパイア・ホラーも魅せ方次第でこんなにスリリングに展開させられるのだから面白い。序盤のコメディ調のノリから一転して、暗鬱とした雰囲気に変化していく様子の先読みできない感じがこれまた良い。脳の病気とヴァンパイアへの変化が、最後の最後に結び付いた瞬間に思わずなるほどねと呟いてしまった。低予算なりによくできてると思ったが、スタントとかどうやってるのかな。

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