チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ダークネス

グレッグ・マクリーン監督作「ダークネス」("The Darkness" : 2016)[DVD]

キャンプに訪れた峡谷で、子供が先住民の洞穴で見つけた石を持ち出した事で、家族が悪霊の呪いに襲われていく様を描くスーパーナチュラル・ホラー作品。

 

設計士の父ピーター、母ブロニー、高校生の娘ステファニー、自閉症を患う息子マイケルからなるテイラー家は、休暇を利用して親友のカーター家とキャニオン・デ・シェイにキャンプにやってくる。カーター家の一人息子アンドリューはステファニーとマイケルを連れて岩場に探索に出かける。マイケルはアンドリューらと逸れて間もなく、洞穴に転落し、壁画が描かれた空間に出る。マイケルは壁画の前の台座に安置された、それぞれ異なるシンボルが刻まれた5つの石を持ち出す。一家はキャンプを終えて帰路に着く。

翌朝、隣の家が無闇に吠えたり、キッチンの水が流しっぱなしになったり、異臭が漂うなどの不可解な現象が相次ぐ。更に、マイケルは自室の壁を見つめて、新しい友達のジェニーがいるなどと言い始める。ブロニーは屋根裏から発せられる物音に気付き、様子を観に行く。そこへ突然マイケルが現れ、ジェニーの後を追ってきたと答える。一方、大型案件を抱えて多忙を極めるピーターは、社長のサイモンから新入りの院生サミーを部下として紹介される。夜、ステファニーはシャワーを浴びている内に鏡に付けられた無数の手形を見て、マイケルの仕業だと疑い、部屋にオモチャで砦を築って篭りっきりのマイケルを叱りに行く。マイケルはジェニーの仕業だと訴えて反発し、二人は喧嘩を始める。ピーターは仲裁に入り、ステファニーに喧嘩の原因を尋ねる。ステファニーはマイケルの奇行が悪化しているのにピーターが無視しているからだと詰る。夜更け、ステファニーは布団に無数の黒い手形が付いているのを見て、マイケルの仕業だと疑う。ステファニーは物音を聞いてキッチンへ様子を見に行き、不気味な影を目撃する。

隣の犬は尚も吠え続ける。ブロニーはステファニーが部屋で容器に嘔吐し、それをベッドの下に隠しているのを目の当たりにする。ステファニーは激昂してブロニーに当たり散らす。帰宅したピーターはステファニーを宥め、病院へ連れて行く。ブロニーはしばらくステファニーに専念すべく、マイケルを実母に預ける。その直後、実母の前にヘビが現れ、またマイケルが愛猫を殺そうとする。実母はショックで入院し、マイケルは家に戻ってくる。その後もテイラー家では奇妙な現象が続き、遂にはマイケルがマッチで自室の壁に火を放つ。炎は壁を焦がしただけで事なきを得る。報せを受けて直ちに帰宅したピーターはマイケルを厳しく叱ろうとするが、ブロニーはそれを止める。ピーターは限度を超えていると反論する。

仕事の納期が迫り、ピーターはサミーに協力を求める。ブロニーはかつてピーターの浮気が原因で不和が生じ、酒に溺れた苦い経験がある事から、自分達の問題が子供達に影響を及ぼしている可能性をピーターに指摘すると共に、不可解な現象が相次ぐのは家に呪いかなにかが作用しているのでは無いかと疑う。ピーターもまた不可解な現象を経験していながら、真剣に取り合わずにあしらう。ブロニーは超常現象についてネットで調べ始め、動物の異常行動、謎の悪臭、ドアの開閉、黒い手形などを辿る内に、コロラド高原に栄えた先住民アナサジ人の存在を知る。アナサジ人が神聖な掟を守らなくなった事で、精霊が悪霊に転じたとされ、悪霊はコヨーテ、ヘビ、カラス、バッファロー、オオカミに姿を変えて、子供達をどこかへ連れ去るのだという。ピーターはサミーに飲みに誘われるが断る。その直後にブロニーから動画のリンクが届き、ピーターは自閉症児と超能力や超常現象との親和性が高い事を知る。

ブロニーは努めて断っていた酒を買って飲み始める。ピーターはサイモンとその妻ウェンディとの会食にブロニーを同伴する。ウェンディは霊能者のセミナーに行って清めの儀式をしてもらった話を始める。サイモンはそれを途中で遮る。ブロニーは子供達の様子がおかしく、その原因が家にあると考えている事を明かす。ピーターはブロニーを制止する。帰宅後、ピーターはブロニーが上司の前で家庭の問題を曝け出した事を非難する。ブロニーは反発する。ブロニーはステファニーに任せておいたマイケルが見当たらない事に気付く。間もなく、マイケルは全身が黒く汚れた状態で現れ、血を吐き出す。その夜、ブロニーはマイケルが悪霊に誘われる悪夢を見る。ステファニーは自室に侵入した隣の犬に襲われ、腕を咬まれる。ピーター達はステファニーを病院に連れて行く。翌日、隣の犬は保健所に連行される。

マイケルは焦げた壁の前に石を並べる。壁は異世界へ繋がるポータルへと変わる。ピーターはブロニーに話し合いを求める。ブロニーはこれまでステファニーとマイケルが抱える問題に真剣に向き合ってこなかったピーターを責める。逆にピーターはブロニーが隠していた酒瓶を取り出して非難する。ブロニーは浮気の件を蒸し返す。ピーターは自分は変わったと訴えるが、ブロニーはまだ苦しんでおり、謝るだけでは足りないと応える。その後、ピーターは会社へ仕事の資料を取りに行き、サイモンと出会すと、子供達の傍にいる為に休暇を申請する。サイモンは息子が幼い頃に重病を患い、医者に診せても効果が無かった為に、友人に紹介してもらった治療師に疑いを抱きながらも従ったところ、奇跡の様に完全に回復した事を明かすと、その治療師を紹介する意向を示す。ピーターは改めてブロニーが送ってきた動画の続きを見る。それに拠ると、子供達を連れ去る現象は「闇」と呼ばれており、影の様な存在が纏わり付いて、取り憑かれた犠牲者は悲惨な死を迎える。アナサジの神官は最後の手段として、別世界との交信用の石に悪霊を閉じ込め、その石を洞窟の奥に安置した。それを動かすと悪霊が目覚め、再び闇が人々を襲う。呪いを解く方法は恐れを知らない者の手で石を元の場所に戻す事だという。

ピーターは夜遅くに帰宅する。その頃、ポータルから悪霊が家に侵入する。悪霊はステファニーの体を黒い手形で掴み上げて絞め殺そうとする。ピーターは家の前でオオカミと遭遇した直後に、窓から悪霊の影を目撃し、ステファニーの部屋に駆け付ける。更にピーターはマイケルが篭っていたトイレの壁一面に、血で描かれた禍々しい悪霊の絵を目の当たりにする。ピーターは家族を連れてホテルに移る。ブロニーは今も変わらぬピーターへの愛を伝えて許しを与える。ピーターは一緒に乗り越える決意を示す。

翌日、ブロニーはウェンディに会いに行き、霊媒テレサの連絡先を教わる。夜、一家テレサと通訳を担う孫グロリアを家に招く。テレサ一家が最近妙な物を持ち込んでいないか、また旅行に出かけていないか尋ね、ピーターはキャンプに行った事を伝える。テレサはそこが強い霊と交信していたとされるアナサジ人の故郷であり、彼らが悪霊が現世に来ないよう秘密の儀式を行っていた事、特に恐ろしい悪霊は5つであり、それぞれカラス、コヨーテ、ヘビ、バッファロー、オオカミという仮の姿を装っている事、全てが現れた時に悪霊が人間を闇に引きずり込んで自滅させる事を明かす。テレサとグロリアは闇に繋がるポータルを閉じて悪霊を追い払うべく、清めの儀式を始める。二人は家のそこら中にいるという悪霊を追い払っていき、一家はその後に続く。間もなく、テレサ達は力を増す悪霊の妨害に遭う。マイケルは悪霊に闇へと誘われるが、ブロニーはマイケルを引き止める。テレサ達はステファニーの部屋の強力な悪霊を追い払う。ピーターはマイケルがいない事に気付き、マイケルの部屋に押し入る。マイケルは5つの悪霊によって、ポータルの向こうに拡がる異世界へ連れて行かれる。ピーターは5つの石を拾って異世界に足を踏み入れ、台座に石を置こうとするが、悪霊に吹き飛ばされる。ピーターは自分を代わりに連れて行くよう悪霊に求める。ピーターは解放されたマイケルに、振り向かずに部屋に戻るよう促し、悪霊に連行される。マイケルは怖れる事なく、石を台座に並べる。悪霊は直ちに消滅し、ピーターとマイケルは閉じゆくポータルから部屋に戻る。壁の焦げ跡は消え、一家は抱きしめ合う。その後、ピーターの自閉症は見違える様に改善し、一家は絆を取り戻す。

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