チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ファインド・ミー

ザック・ウェドン監督作「ファインド・ミー」("Come and Find Me" : 2016)[DVD]

男がある日突然失踪した恋人を捜し求めて奔走する過程で、その恋人に秘められた真実を知り、事件に巻き込まれていく様を描くミステリー・スリラー作品。

 

ロサンゼルス。グラフィックデザイナーのデヴィッドは、同じアパートに越してきたクリーニング店勤めのクレアに不審者扱いされた事が縁となり、意気投合し、交際を始める。その後、二人は貸家に移って同棲を始める。写真が趣味のクレアは秘密主義なところがあり、デヴィッドに撮った写真を見せたがらず、また自らの両親について尋ねられる事を拒む。ある夜、クレアは傷だらけで帰宅するが、詳細については伏せ、襲われたとだけ明かす。デヴィッドは次第に距離を感じる様になったと訴え、クレアと口論する。後にクレアはそれを詫びると、自分から離れず、連れ戻して欲しいと請う。

交際から三年が経つ頃、クレアは突然失踪する。それなりに幸せに暮らしていたと考えるデヴィッドは、失踪の原因を測りかね、クレアの友人や仕事先に所在を尋ねるが手掛かりを得られず、警察に届け出る。刑事スローンは承る一方で、失踪人のビラを作るようデヴィッドに促す。デヴィッドはそれに従って情報提供を求めるも、成果を得られぬまま一年が経過する。

デヴィッドは貸家の家賃の支払いに窮し、出ていく為に荷造りを始める。そんな折、クレアの大学時代の友人バックと連絡が付き、バーで落ち合う。バックは失踪前のクレアが幸せそうだったと伝える。デヴィッドは旅の途中のバックを自宅に泊めてやる事にし、一緒に帰路に就く。道中、デヴィッドは酔って自棄を起こし、高い場所から飛び降りて地面に体を打ち付け、バックに支えられて帰る。

翌朝、デヴィッドは夕方に出ていくというバックを家に残して出かけ、宛もなく街を彷徨った末に帰宅すると、荒れ果てた部屋でハンマーを使って壁を叩き壊すバックを目の当たりにする。バックは捜し物が見つからないと応えると、デヴィッドの額をハンマーで殴りつける。目を覚ましたデヴィッドは駆けつけた警察に対し、バックに襲われたと証言し、病院で手当を受ける。スローンは調査により、襲った男がバックでは無く、また大学にクレアの在籍記録が無かった事を伝えると、バックが捜していた物がまだ家の中にあり、デヴィッドがクレアに騙されていた可能性を指摘する。夜、デヴィッドは帰宅して間もなく、庭に目星を付けて掘り返し、花壇の片隅に埋まっていた小さな缶の中に、一本のフィルムを見つける。現像した写真の中から、数名の男達を盗撮したと思しき、意図不明のものが見つかる。

デヴィッドは写真に映っているバンディーニの自動車修理工場を訪ねる。デヴィッドはオーナーにクレアについて尋ねるが、オーナーは逆にそこへ捜しに来た理由を尋ね返す。デヴィッドはあちこちを捜していると答えるが、オーナーはそれを信用せず、スタンガンで脅して理由を詰問する。デヴィッドはクレアの荷物を整理する過程でメモを見つけ、手掛かりを求めて来たのだと答える。オーナーはクレアの捜索を止めるよう命じて、デヴィッドを解放する。その夜、デヴィッドは襲撃を怖れ、ハンマーを手元に忍ばせて眠りに就く。間もなく、デヴィッドは男の侵入に気付き、不意打ちでその男を殴って気絶させ、椅子に縛り付ける。

翌朝、デヴィッドは目覚めたその男アレキサンダーを、彼が所持していた拳銃とスタンガンで脅し、目的を問い質す。アレキサンダーはクレアを捜している事を明かす。そこへスローンが調査の報告にやってくる。デヴィッドはアレキサンダーの存在を悟られぬよう応対する。スローンはクレアの大学出身の話が嘘であり、両親の記録も存在しない事を伝えると、クレアがデヴィッドの思っている人間ではないと説き、忘れて前へ進むよう促す。スローンが去ると、デヴィッドは改めてアレキサンダーにクレアを捜す理由を尋ねる。アレキサンダーは胸の銃槍を見せると、クレアがかつてはイヴと名乗り、シカゴで兄を殺した事を明かす。デヴィッドはクレアが残した写真の数々から、バンクーバー投資銀行ガラン・バンクを撮ったものを見つけると、アレキサンダーの仲間が駆け付ける前に、車、カネ、銃を奪って、バンクーバーへと向かう。

デヴィッドはガラン・バンクを訪ねと、受付で写真に写っている男について尋ね、それが5年前に死んだガランだと知る。デヴィッドはガランの邸宅を訪ね、夫人に事情を伝えるも素気無くあしらわれる。邸宅を出た直後、デヴィッドは黒塗りの車の尾行に気付き、近くの林に逃げ込む。デヴィッドは追ってきた男を不意打ちで退けるが、間もなく駆け付けた集団に捕らえられ、車で人気のない山奥に連行される。そこで待っていた、政府の為に働いているというホールは、正体を隠し、居場所も変える必要がある仕事をクレアに依頼してきた事、任務の途中でクレアが死んだ事を明かす。デヴィッドは俄に信じられず、証拠を求める。ホールは遺体の写真を見せる。デヴィッドは慟哭する。ホールは危険が伴う極秘の仕事だと説き、これ以上関わらぬよう命じると、デヴィッドを車で送っていく。道中、ホールはガランの邸宅を訪ねた理由をデヴィッドに尋ねる。デヴィッドはクレアが撮った写真を手掛かりに来たと答える。ホールはガランが企業投資家でありながら、裏で若者に白人至上主義を説いていた事を明かす。デヴィッドはホールの脚の銃槍に気付き、かつて杖をついていた事を知ると、バンディーニの写真に写っていた杖をつく男がホールだと悟る。ホールはデヴィッドのPCに収められたその写真を見るなり、デヴィッドに秘密が知られたと悟り、フィルムの所在を問い質す。デヴィッドはクレアがまだ生きていると確信する。ホールはデヴィッドを送る事を翻意し、運転手に行き先を変えさせる。デヴィッドは拳銃を取り出し、車を止めるよう命じるが、即座にホールに奪われる。二人が争う内に拳銃が暴発して運転手が死に、車は横転する。デヴィッドは逃げ果せると、無人の作業所に忍び込んで夜を明かす。

翌朝、デヴィッドは警備員に発見され、警察署へ連行された後、釈放される。デヴィッドはそこで失踪人のチラシの中に、5年前に失踪したというデイナの名が記されたクレアのチラシを見つける。デヴィッドは早速、連絡先に記されたデイナの恋人チャーリーの家を訪ねる。デヴィッドはクレアが事故で死んだと偽り、クレアの過去を辿ってここに辿り着いた事を明かす。チャーリーは既に結婚していながら、突然の訃報に悲しむと、デイナが残したという私物をデヴィッドに見せる。デヴィッドはその中にバックを撮った写真を見つける。デヴィッドはそれがクレアの地元の友人カイルであり、デイナが去ってからは連絡していない事を明かす。デヴィッドはカイルの電話番号を聞くと、早速カイルに連絡し、フィルムと引き換えに100万ドルを用意して一人でバンナイズの駐車場に来るよう要求する。

深夜、デヴィッドは指定した場所にアレキサンダーらが来ている事に気付くと、別の場所へと陽動した後、予め用意した車にバックを誘い込んで不意打ちを仕掛ける。デヴィッドは写真を公表すると脅し、自分に構わぬよう命じるが、間もなく駆け付けたホールの手下達に捕まり、無人の事務所に監禁される。ホールはデヴィッドにはフィルムの意味が分からず、クレアに騙されているのだと説くと、フィルムの所在を問い質すが、デヴィッドは口を噤む。ホールは手下の男に任せてその場を後にする。男はデヴィッドの拷問を始める。間もなく、外で銃撃戦が始まり、事務所に押し入ったクレアは男を射殺してデヴィッドを救出する。デヴィッドは予めフィルムを家に郵送した事を知らせる。クレアはその場所、クリーニング店からデヴィッドを連れ出し、自宅へ戻る。

フィルムを回収したクレアは、それがホールの裏切りの証拠であり、自らの命綱だと説く。デヴィッドはクレアが何者なのか尋ねる。クレアはいろんな顔があり、自分と一緒に来たら戻れないと答える。間もなく、追手が家を包囲し、一斉に銃撃を始める。クレアは室内に隠していた武器でこれに応戦するが、絶体絶命の窮地に陥る。二人はかつて天井に書いた落書きを見て懐かしんだ後、口づけを交わし、決死の覚悟で裏口からの脱出を図る。その様子と、二人が街を離れて南アフリカへと旅に出る幸せな光景が重なる。

f:id:horohhoo:20180402112758j:plain

f:id:horohhoo:20180402112804j:plain

f:id:horohhoo:20180402112811j:plain

f:id:horohhoo:20180402112815j:plain

f:id:horohhoo:20180402112819j:plain

f:id:horohhoo:20180402112823j:plain

f:id:horohhoo:20180402112827j:plain

f:id:horohhoo:20180402112831j:plain

f:id:horohhoo:20180402112835j:plain

f:id:horohhoo:20180402112839j:plain

f:id:horohhoo:20180402112850j:plain

f:id:horohhoo:20180402112856j:plain

f:id:horohhoo:20180402112859j:plain

f:id:horohhoo:20180402112904j:plain

f:id:horohhoo:20180402112908j:plain

f:id:horohhoo:20180402112912j:plain