チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

20200710

今日は都心部の皮膚科への通院に出かけたついでに、シネコンで新作映画の『透明人間』を観てきた。手垢のついた「透明人間」を用いた作品だが、ホラーの名手リー・ワネル監督が手掛けると現代的でスタイリッシュなSFホラーの傑作へと昇華していた。本作の透明人間は原作のような生物学的に透明になるのではなく、物理学的に透明になる装置が用いられていおり、そのおどろおどろしい姿は想像をちょっとだけ超えた、しかし近未来には実現しそうな気がしないでもない程度の絶妙なリアリティを伴っていて斬新だった。主演のエリザベス・モスの迫真の演技が素晴らしく、透明人間に陥れられる役に見事にハマっていた。『ダークナイト』をIMAXリバイバル上映していたので、本作とどちらを観るかで迷ったのだが、こちらで正解だった。というか、こちらもIMAX仕様で作られているのでこちらをIMAXで上映して欲しかったくらいだ。大人の事情でもあったのだろうか。皮膚科と映画のあとは毎度の如くユニクロと無印とツタヤに寄って帰路についた。公園を通ったら馴染みの猫が飼い主と思しきおばさんの傍で寛いでいた。当然近づくことすらままならなかったが、姿を観ることができただけでも良かった。