チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

リチャード・カーティス監督作「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」("About Time" : 2013)[BD]

タイムトラベルの能力を受け継いだ青年が、意中の女性と出逢い、人生をより良い姿へと変えていく様を描くロマンチック・コメディ・ドラマ作品。

英国コーンウォールの海沿いの家に住まうレイク一家。引退生活を楽しむ父ジェームズ、しっかり者の母メアリー、天然キャラの叔父デズモンド、自由奔放な妹キットカット、そして冴えない風貌のティムの5人は、和気あいあいと暮らしていた。

新年の朝、ティムは父に人生が変わる話と称し、秘密を打ち明けられる。一家の男には代々特別な能力が備わっているという。それはタイムトラベル。行けるのは自分の過去だけで、また歴史を大きく変える事はできないという。その方法は、暗い所で拳を握って戻りたい過去を念じるだけ。ティムは冗談だと思いながらも、クローゼットに入り、父に教えられた通りに試す。すると、本当に前日のパーティの時間に戻る事ができ、ティムは驚く。ティムは現代に戻り、父に事情を聞く。父は過去に遡っては読書に耽る事に時間を使ってきたと言う。また、金目的で能力を利用した先祖は、人生が破綻させており、勧められないと言う。ティムは能力を使って彼女を作る事を宣言し、父も賛同する。

その夏、妹の彼氏ジミーのいとこにあたるシャーロットが、レイク家に2ヶ月間滞在する事になった。ティムはシャーロットに好意を抱き、彼女の滞在最後の夜に意を決して告白する。ところがシャーロットはもっと早く告白すべきだったと断る。ティムは過去に戻り、シャーロットに告白するが、互いをよく知り合った上で、最後の夜に再び告白して欲しいと告げる。結局、ティムの思いは実らず、シャーロットは去っていった。その翌日、ティムも実家を離れ、ロンドンへ移り住む。

ティムは父の知人の脚本家仲間ハリーの家に下宿し、法律事務所で弁護士としての生活を始める。女っ気の無いティムの親友は同僚のローリーだけだった。ある夜、悪友のジェイに誘われ、ブラインドレストランに入る。ティム達はメアリー、ジョアンナの2人組と同席する。店から出ると、ティムはメアリーに好意を抱き、連絡先を聞いて別れる。下宿先に戻ると、ハリーの演劇で主役が台詞を忘れ、大失敗に終わった事を聞く。ティムは過去に戻り、演劇が失敗しない様に役者に働きかける。ところが演劇は成功したものの、メアリーとは出会わなかった事になってしまう。

メアリーがケイト・モスの大ファンだと聞いていたティムは、ケイト・モスの写真展が開催されている事を知り、メアリーが訪れる事を祈って足繁く通う。ある日、メアリーが訪れ、ティムは喜び勇んで声をかけるが、メアリーにとってティムは初対面であり、不審感を抱かれる。更にメアリーには最近になって彼氏ができていた。ティムは彼氏と出会ったパーティの場所と日時を聞き出し、過去に戻る。ティムはパーティの会場で居心地悪そうにしているメアリーに声をかけ、猛烈にアプローチし、外に連れ出す。2人で食事を共にした後、ティムはメアリーを自宅まで送り、そのまま一夜を共にする。

2人は同棲を始め、月日が流れる。メアリーの両親がアメリカから突然訪ねてくる。2人は同棲している事を打ち明ける。その夜、ティムは国立劇場で催されるシェークスピアの演劇にメアリーを誘うが、メアリーは両親への対応に疲れきっていた為、代わりにローリーを誘って行く。劇場でティムはシャーロットを偶然見つけ、2人は久しぶりの再会を果たす。2人で食事を共にし、ティムはシャーロットからアプローチを受け、部屋に招かれるが、ティムはその誘いを断る。帰宅すると、ティムはすかさずメアリーにプロポーズする。

程なくして、ティムはメアリーを連れて実家に帰省する。2人は家族に結婚と妊娠を発表する。一方で、ティムはキットカットがロンドンに馴染めず、出戻りしていた事を知る。

その後、2人はコーンウォールで結婚式を行う。当日は大雨に見舞われたが、親族や関係者に祝福される。その後、娘ポージーが誕生すると、2人は広い部屋に引っ越す。ティムは家族と幸せな日々を送り、能力を使う事も無くなっていった。ポージーの1歳の誕生日、キットカットが姿を見せず、ジミーだけが来る。直前に口論をしたという。その頃、キットカットは酒酔い運転で衝突事故を起こし、重傷を負っていた。ティムはキットカットが家を出る直前に戻って、車に乗せず連れてくる事で事故が起きないようにした。

キットカットの将来を案じたティムは、コーンウォールキットカットに能力を打ち明ける。そして、ジミーと出会わなかった事にする様に提案する。ティムはキットカットと一緒に過去に戻って、人生が好転する様に計らう。ロンドンに戻り、子供の姿を見たティムは、その容貌が全く異なっている事に驚愕する。ティムは父に事情を問い合わせると、あるタイミングの精子の僅かな違いで子供が変わると教えられ、出産前に戻る事が禁じ手だと知る。ティムはキットカットと過去に戻らなかった事にし、事故で入院したキットカットをジミーと別れる様に説得する。

ティムはメアリーに子供をもう一人作ろうと提案する。その後、無事に次女が誕生し、幸せに暮らしていたところへ、父が肺がんを患ったという連絡が来る。ティムは父の元を訪ね、余命が僅かである事を知らされる。父はティムに幸せの秘訣を教える。それは1つ目に普通の生活を送り、2つ目に能力を使ってもう一度同じ日を繰り返し、人生の素晴らしさに気付く事だった。

程なくして父は亡くなり、葬儀が行われる。葬儀が終わると、ティムは過去に戻り、父と再会する。その後、メアリーはティムに3人目の子を作ろうと提案する。新たに子を儲ける事は、すなわち父との永遠の別れを意味していたが、ティムは決断する。出産直前、ティムは過去の父に会いに行き、最後の別れを告げる。ティムは父と共に過去に戻って、幼い頃の様に一緒に浜辺を歩く。その後、ティムはタイムトラベルと決別し、愛する家族と今を精一杯生きていこうと決意するのだった。

 

タイムトラベルを駆使して人生をハッピーにしていくという、ちょっと時かけテイストな恋愛モノ。この能力にはかなりご都合主義的なところがあるものの、考えだすとモヤモヤするだけだから、そこは目を瞑ろう。過去に戻るのは暗がりで念じるだけという、随分お手軽な方法で、それ故、序盤のティムは少しのミスさえ過去に戻ってやり直し、人生を完璧に仕上げていく。以後、ティムがメアリーと出逢って、やがて結婚し、子が生まれ、育児に励むという、普通にリア充のラブラブライフが展開していくだけと言えばそれまでだが、2人の関係が揺らぐ様な、ストーリー上の大きな起伏は無く、只々ほのぼのさせられているところに、父との別れが近づく。この父を演じるビル・ナイが良い味を出していて、一気に切なくなるんだな。しかし、何より特筆すべきはやはりレイチェル・マクアダムスのキュートな演技。この人、僕とそう齢が変わらないのにマジで可愛すぎだろう。手ブラのシーンとか神だよ、神。いやはや面白かった。

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