チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

相変わらず続く排水口のゴボゴボ現象に私はアレに因んで「ゴボってる」と名付けた。

昨夜も浴室の排水口のゴボゴボ音で目が覚めた。静まり返った部屋にゴボゴボが鳴り響く様子はホラーそのものだが、私のノミの心臓にもかなり耐性が付いたせいか、目覚めはするものの、ほとんど動じずにそのまま再び眠りに就ける様になった。しかし、相変わらずその原因は分からない。全くゴボゴボしない日もあれば、何度もゴボゴボする日もあり、ゴボゴボする時間も疎らで定まっていない。ゴボゴボのきっかけとなる因子があるのかさえも分からない。何かしらの詰まりが原因だとしたら、全くゴボゴボしない日があるのも解せない話だし、さりとて以前は全く起こらなかったゴボゴボが、今年の後半になって突然ゴボゴボし始めたのだから、何も問題が無いという事も考えにくい。腐敗ガスか何かが逆流しているのでは無いかしらと思い、ゴボゴボ直後に匂いを嗅いでみたものの、そんな気配は無いし、一体何がゴボゴボさせているのか、私の足りないオツムでは全く測りかねる事態に、困惑ばかりが深まる。しかし、そもそもこんなボロアパートに、メンテナンス無しで五年、十年と暮らせると考える方が能天気過ぎるのかも知れない。私が今の様な身分で無ければ、すぐにでももう少しマシな物件に移るのだが、この汚部屋が終の住処になるのは、ほぼほぼ確定した様なもので、それどころか、こことて退去を強いられるかもしれない窮地に立たされている。とりあえず、私はゴボゴボする現象について今後は「ゴボってる」と称する事にし、ゴボゴボが生じる度に「今日もゴボってますねぇっ!」と合いの手を入れようと思う。