チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

ラスト・ボディガード

アリス・ウィノクール監督作「ラスト・ボディガード」("Maryland" : 2015)[DVD]

仏軍兵士の男がPTSDの重い症状に苛まれて任務を外され、生活の為に実業家の妻子の護衛を担う事になり、やがて陰謀に巻き込まれていく様を描くスリラー・ドラマ作品。

 

フランス軍兵士のヴァンサンは戦場での過酷な経験でトラウマを抱え、精神安定剤を服用していたが、やがて動悸、幻聴、鼻血といった症状に見舞われる。医師は検査の結果、ヴァンサンに聴力、心肺機能、集中力の維持に問題があると診断する。ヴァンサンは任務からの離脱を余儀なくされ、母が暮らす南仏のアパートに帰る。ヴァンサンは不安感や幻聴に苛まれながらも、生活費の為に、メリーランドにあるレバノン人実業家ワリードの邸宅で催されるパーティの警備員に加わる。

当日の昼、ヴァンサンは同僚らとワリード邸に到着すると、手分けして下見を行い、監視カメラの位置やセキュリティシステムの状態を確認する。ヴァンサンはワリードが妻ジェシー、幼い息子アリ、愛犬と暮らしている事を知る。夜、パーティが始まると、大勢の招待客が続々と集まり始める。ヴァンサンは任務への集中に苦慮しながらも、警備を続ける。その最中、ヴァンサンは大統領選に立候補すると目されているデュロイとワリードとの間のきな臭い話を立ち聞きする。間もなく、ヴァンサンは同僚ドニに表門へ呼ばれる。内務大臣デュロイの車が通過した後、ドニはヴァンサンに招待客の名簿を手渡して一旦持ち場を離れる。そこへ名簿に載っていない男タリクがやってくる。ヴァンサンはタリクの入場を拒むが、タリクはデュロイの連れだと説くと、電話をかけて入場の許可を得る。

ドニが戻ると、ヴァンサンは客で賑わう庭を抜け、タリクの後を追う。タリクはワリードと落ち合うと、屋内に入り、密談を始める。ヴァンサンはワリードがタリクと揉めているのを見て、介入しようとするが、ワリードはヴァンサンを部屋から退け、ジェシーを呼んでくるよう命じる。ヴァンサンはキッチンでジェシーを見つけ、ワリードが呼んでいる事を伝える。その後、嵐に見舞われてパーティはお開きになる。ヴァンサンはジェシーに見惚れる。

翌朝、ヴァンサンは邸宅から引き上げる直前に、ドニからワリードの出張に伴う留守の間の家族の護衛を依頼される。ワリードは難色を示すが、ドニから金が必要なはずだと諭され、渋々承諾する。ヴァンサンは病院のリハビリ施設を訪ね、知人から精神安定剤を融通してもらった後、邸宅に戻る。ヴァンサンは宿泊用の部屋を充てがわれた後、キッチンで食事を摂るアリと対面する。間もなく、ワリードはジェシーに二日で戻る意向を示してジュネーヴへ出発する。夜、ヴァンサンは邸内の施錠をして部屋で待機する。テレビではデュロイの選挙資金と外国口座に関する悪い噂が取り沙汰される。夜が更けた後、邸宅に無言電話がかかってくる。ヴァンサンは庭の見回りをした後、キッチンでコーヒーを飲みながらジェシーと言葉を交わし、自らが軍人だと明かす。

翌日、ジェシーはアリを連れてビーチへ行く意向を示し、ヴァンサンに運転を依頼する。道中、尚も幻聴と不安感に苛まれるヴァンサンは後続車が尾行しているという疑念に駆られ、暴走して退けようとする。ジェシーはそれに憤り、運転を代わる。ビーチに着くと、ヴァンサンはジェシーとアリが寛ぐ様子を見守る。ヴァンサンは尚も不審者がジェシー達を狙っているという疑念に駆られる。ヴァンサンらは邸宅に帰る為に車に乗り込んだ直後に、数名の覆面姿の男達の奇襲を受ける。男達はジェシーとアリを連れ去ろうとする。ヴァンサンは脇腹を負傷しながらも、拳銃で男達を撃退し、ジェシーとアリを保護する。その後、ヴァンサンとジェシーは警察で聴取を受ける。ヴァンサンは警察が手短な聴取だけで、被害には無関心で、書類への記入すら求めずに帰宅を許可したのが不自然だと訝る。

タクシーで帰路に着いたヴァンサンらは、邸宅の門が開きっぱなしで、邸内は酷く荒らされ、使用人らが一人もいない状態を目の当たりにする。ジェシーは弁護士から連絡を受け、ワリードがスイス国境で逮捕された事を知る。ヴァンサンはジェシーとアリの身を案じ、邸宅から離れるべきだと訴えるが、ジェシーは留まる意向を示す。やがて日が暮れると、ヴァンサンはセキュリティを確認し、監視室で邸宅内外の様子を窺う。ヴァンサンは表門の前に不審な車両が停まっている事に気付き、確認に行く意向をジェシーに伝える。その際、ヴァンサンはジェシーが隠していた書類を取り出すのを目の当たりにする。

ヴァンサンは門の前の車が警察の見張りだと知ると、邸内に戻ってキッチンで食事を摂る。ヴァンサンはワリードの仕事が武器商人であり、契約交渉をしていると看破すると、ジェシーらを助けるには隠していた書類について知る必要があると説く。それを受け、ジェシーはヴァンサンに書類を提示するが、見ても意味が分からないはずだと詰る。ヴァンサンは軽侮された事に憤慨すると、ワリードが不正行為を働いていると非難する。ジェシーは自らは関与していないと反論するが、ヴァンサンはそれでもその立場を利用して生活を楽しんでいると迫る。ヴァンサンは困った時に頼れる人の有無を尋ねる。ジェシーはカナダに友人がいる事を明かす。ヴァンサンは邸宅を離れてそこへ行くよう促す。

ジェシーはアリを寝かせた後、居間でヴァンサンと寛ぐ。ジェシーはヴァンサンがカナダへ行った事がないと知ると、ヴァンサンにはカナダでの暮らしが似合っており、きっと気に入るはずだと説く。間もなく、ヴァンサンは不穏な気配を感じ、門の前の車が帰った事に気付くと、直ちに警察に電話をかけ、警備が解除された事を知る。ヴァンサンはドニに連絡し、応援を頼む。

翌朝、ドニが駆け付ける。ジェシーは電話でワリードと口論し、涙を流す。ヴァンサンは改めて邸宅から離れるべきだと諭す。ジェシーはそれに従い、荷造りを済ませると、航空便を手配する。ヴァンサンはドニに、自らもカナダまで付き添う意向を示す。夜、ヴァンサンは見回りと施錠を終えてキッチンに向かい、ドニが戦地でのヴァンサンの常軌を逸した様子をジェシーに語っているのを聞く。ヴァンサンはドニがジェシーと談笑に興じているのを見て不快感を露わにし、ジェシーにアリの様子を見てくるよう命じる。その直後、邸内の電気が落ち、警報が鳴り始める。ヴァンサンはジェシーを連れて監視室に向かい、書斎の侵入者を確認する。ヴァンサンはジェシーに拳銃を持たせてその場に留まるよう明治、アリを捜しに行く。ヴァンサンはキッチンで覆面姿の二人組と遭遇し、殴り殺すと、包丁を持って居間へ移動する。その矢先に電気が復旧する。ヴァンサンはカーテンに隠れているアリを見つけると、戸棚の中で待つよう命じ、ドニを捜しに行く。ヴァンサンはドニに襲いかかる男を刺殺すると、ドニとアリを屋上に退避させて、ジェシーを迎えに行く。ヴァンサンはジェシーを殺そうとする男を振り払い、銃撃した後、我を忘れて撲殺する。ジェシーはその様子を見て呆然と立ち尽くす。ヴァンサンは部屋に戻ると、我に返って悲嘆する。

翌朝、ヴァンサンはドニに自分の代わりにジェシーとアリを空港まで送るよう頼む。ヴァンサンは車を見送って邸内に戻る。その直後、車に乗ったはずのジェシーが戻ってきて、ヴァンサンを背後から抱き締める。

f:id:horohhoo:20180117131021j:plain

f:id:horohhoo:20180117131028j:plain

f:id:horohhoo:20180117131036j:plain

f:id:horohhoo:20180117131039j:plain

f:id:horohhoo:20180117131046j:plain

f:id:horohhoo:20180117131054j:plain

f:id:horohhoo:20180117131059j:plain

f:id:horohhoo:20180117131107j:plain

f:id:horohhoo:20180117131115j:plain

f:id:horohhoo:20180117131120j:plain

f:id:horohhoo:20180117131130j:plain

f:id:horohhoo:20180117131135j:plain

f:id:horohhoo:20180117131155j:plain

f:id:horohhoo:20180117131201j:plain