チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」は半魚人より主演のサリー・ホーキンスに圧倒される怪作だった。

冬の最後っ屁の様な低気圧が過ぎ去り、小春日和の暖かさとなった。週明けは真冬に戻るらしい。三寒四温を繰り返して春がやってきてしまうのだろう。忌々しい夏はもうすぐそこだ。想像しただけで憂鬱になってくる。この暖かさのせいなのか知れないが、昨夕、この数ヶ月ほど収まっていた不可解な排水口のゴボゴボ現象、通称パラノーマル・ゴボゴボティの再発の兆しが現れた。以前の様に詰まりが生じるほど悪化するかどうかはまだ分からない。何しろ根本的な原因が分からないのである。とりあえずパイプクリーナーをぶち込んでお茶を濁すしかない。水繋がりだが、昨日はギレルモ・デル・トロ監督の新作「シェイプ・オブ・ウォーター」をシネコンで観てきた。喉の障害で喋れない女が、清掃員として勤める研究所に南米のジャングルから実験目的で運び込まれた半魚人と、密かに意思疎通を図り、やがて愛し合う様になる、というなかなかぶっ飛んだファンタジー作品である。冷戦期の米国の田舎町が舞台で、それ故にいろんなテーマが内包されているのだが、とにかく私は主演のサリー・ホーキンスの演技に魅了されまくりだった。もう半魚人なんてどうでもいいくらいの熱演というか怪演ぶりで、彼女でなければ本作は全く成立しない様にすら思えた。最後のオチは、鋭い人なら序盤で気付いたかも知れないが、私は思わずなるほどねと感嘆してしまった。いやはや予想以上に面白かった。それにしても、今月から来月にかけて面白そうな作品の公開が続くから、劇場で観る観ないの決断が悩まし過ぎる。