チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

枕で変えたい自分。

今朝も布団マジックのせいで予定より遅起きしてしまった。睡眠時間が取れるのはそれ自体喜ばしいことなのだが、予定が捗らないとすれば、気持ち良すぎるのも考えものである。しかし僕はもっと睡眠環境を改善していきたい。具体的にはまず寝具、とくに枕から新調したい。

いま使っている枕はニトリの最安品で、もう4年目になるが、さすがに汚れが目立つ。血と汗と涙、さらにヨダレと加齢物質が混然一体となったカオスな状態で、もはや交換待ったなしである。その上に無印の枕カバーを付けているが、こちらも見るも無残なほどズタボロで現状を留めておらず、ただの布切れ同然である。別に貧乏自慢とかそういうワケではなく、新調できないほど全く余裕がないってワケでもないのだが、どうしても予算上の優先順位が劣位となりがちで、先延ばしにしてきてしまった。今に至るまで睡眠にそこまで拘ってこなかったせいでもある。

さて、新調するとすれば、ちょっとだけ奮発して低反発系を一度使ってみたいのだが、値段もピンきりだし、コスパ的にどれが良いのか、見たり触ったりするだけでは検討がつかない。そもそも枕なんていうものは、何日か使用してみて初めて、自分の睡眠スタイルに適合するか分かると思うのだが、そういうシロモノに決して安くない金額をえいやと投じるのはなかなか勇気が要る。羽振りが良ければテンピュールとかトゥルースリーパーとか、その辺のブランド品?も選択肢に入れられようが、さすがにその辺はブルジョワラインだし、ここは予算を考慮してカバーとセットで無印のにしようかしらんと検討中。

枕を変えたら、ネガポジ反転するとか、そういう劇的な変化が起きたりしないものか、ちょっと期待してしまう自分がいる。眠りたいもう眠りたい♪とか口ずさみつつ・・・

 

映画鑑賞記

スティーヴ・マックイーン監督作「それでも夜は明ける」("12 Years a Slave" : 2013)

誘拐された後、奴隷として売られた自由黒人の解放までの12年間を克明に綴った歴史ドラマ作品。

1841年、ニューヨーク州サラトガ。自由黒人のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)はバイオリニストを生業とし、愛する妻子らと共に暮らしていた。ある日、2人の男が現れ、ノーサップにワシントンDCでの仕事の依頼を持ちかける。しかし、食事の席でノーサップは昏睡させられてしまい、目覚めた時には、手枷足枷が付けられ、既に奴隷商人の手中にあった。ノーサップは自身が自由黒人である事を告げ、何かの間違いだと訴えるも、逆に傷めつけられ、そのまま南部に送られてしまう。奴隷としての別名を与えられたノーサップは、農園主ウィリアム・フォード(ベネディクト・カンバーバッチ)の元に売られる。そこでは多くの奴隷らと共に、強制労働に従事させられるのだが、ノーサップは艱難辛苦の中にあっても希望を棄てなかった。教養に富んだノーサップは、より作業が捗る様に効率的な手法をフォードに進言し、一目置かれる事になる。ところが、フォードの下で働く白人ティビッツ(ポール・ダノ)はそれを快く思わず、ノーサップに対し執拗に虐待を始める。

1人の自由黒人が奴隷商人に拐かされ、売られた後、12年間という長きに渡って、奴隷として強制労働に従事させられたという、壮絶な実体験を映画化した作品。作品の質に加え、テーマ的にもアカデミー作品賞受賞は頷ける。日頃、差別をしてはほくそ笑んでいる様な人こそ刮目して観ると良い。ノーサップが最初に売られたのはフォードいう農園主の元で、この人は奴隷オーナーとしてはまだ良心的な部類。当時、奴隷とされたのは一般的に読み書きも覚束ない様な黒人が主とされた事から、元来インテリのノーサップはその抜きん出た才覚を当然の如く発揮する。しかし悲痛な事に、奴隷には奴隷としての役割しか期待されていないのよね。それどころか分不相応に目立った行動は、否が応でも白人らの鼻に付いてしまう。ノーサップは結局、別の農園主エップス(マイケル・ファスベンダー)の元に転売されてしまうのだが、このエップス夫妻が絵に描いたように極悪非道な奴隷オーナーってワケですな。夫妻にすれば奴隷は所有物に過ぎず、家畜やおもちゃの様に扱って憚らない。気に入らなければ即ムチ打ち。それで死んだところで厭わない。そんなマジキチエップス夫妻の眼が光る中、ノーサップはなんとか自分が自由黒人であることを証明して、家族の元に戻ろうと策を講ずる。絶望に打ちひしがれても決して諦めず、幾多の歳月を耐え凌ぎ、ようやく帰還できる日がやって来ると、そういうおハナシ。ノーサップは元々の身分が明らかだったから希望は棄てなかったし、そのおかげで戻れたんだけど、そうでない奴隷の人達は、ノルマとムチ打ちが繰り返される毎日で希望なんか見出しようがないよなぁ。ちなみにカンバーバッチとブラピは脇役程度で、出演シーンはそんなにない。しかし、ブラピはおいしいところで登場する(笑)

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