チラ裏レベルの人生記(仮)

自分が自分で無くなった時に、自分を知る為の唯一の手掛かりを綴る、極めて個人的な私信。チラ裏レベルの今日という日を忘れないように。6年目。

アトピっ子、今そこにある危機。

今日も夕方過ぎまで雨らしい。という事が昨晩から分かっていたから、皮膚科に行く予定を早々に取りやめ、布団ミノムシで不貞寝してしまった。もうしばらく期限切れのクスリを使い続けなきゃならない。最近はアトピックスキンの調子も程々に良いため、そこまでクスリを多用する必要がないのが救いではある。しかし、使わないで済むかと言えば全くそうではなく、放置すれば見るも無残に爛れていく。実に悩ましい。

治療を諦めて久しく、もう適当にクスリでコントロールするくらいで、きっとタヒぬまでこんな感じなのだろう。全てではないにせよ、アトピっ子界隈を賑わすいろんな治療法を試してきたが、症状を安定させる一番効果的な方法は、結局、睡眠時間を確保し、よりストレスの少ない生活を送る事、という結論に辿り着いた。もちろん良き医者に巡り逢い、クスリに頼らない治療を実践する事も、或いは日々の食事を見直す事も大切なのは全く否定しないし、それで劇的に改善する人がいる事も知っている。諦めずに治療に取り組めば、僕にもまだ寛解の目はあるだろうが、ネット上における説教まがいの助言の数々に辟易したこともあり、もう精も根も尽き果ててしまい、いつしかアトピーと向き合わない様になった。

それはさておき、僕が常々心配するのは、クスリが入手できない事態に陥った時の対処法である。例えば先の大震災の時、命からがら着の身着のままで避難所に逃れた被災者の中に、僕の様なアトピっ子も相当数いたと察するが、食料や水にすら困窮する最中、果たしてクスリを首尾よく調達できたのだろうか?震災クラスでなくとも、日本津々浦々そこかしこで災害が起こりうるワケで、避難所暮らしは全く他人事ではないのであって、僕なんかは食料や水より寧ろクスリの方が心配だったりする。もちろんこれはアトピーに限ったハナシではないが。

そんな僕が今、何とはなしに恐れているのがエボラである。エボラそれ自体の感染リスクではなく、派生的に起こる諸々の人的災害から生ずるリスクが、食料や水、インフラを滞らせ、引いてはクスリの入手さえ危うくさせるのではないかと、割とマジで考えている。杞憂で終わると良いのが。こんな事考えている間に、皮膚科に行くべきだったかな。

 

映画鑑賞記

セス・ゴードン監督作「モンスター上司」("Horrible Bosses" : 2011)

3人の虐げられた男達による、上司殺害計画の顛末を描いたブラック・コメディ作品。

親友同士の3人、ニック、デイル、カートは、それぞれの職場の直属の上司に対して強い不満を抱いていた。金融機関に勤めるニックは陰湿で高圧的なサイコ上司に出世の道を絶たれ、歯科助手のデイルは淫乱な上司によるセクハラに苛まれ、化学会社に勤めるカートはヤク中で幼稚な社長に翻弄され、社内での立場が危うかった。ある夜、バーに集った3人は、それぞれの上司に対する不満を吐露する内に、冗談交じりにそれぞれの上司を殺害しようという話で盛り上がった。後日、改めて互いの動機を確固たるものにする出来事が起き、3人の上司殺害計画が始まった。しかし、彼らには何ら殺人に関する知識があるワケでもなく、殺し屋を手配する事で無難に計画を完遂しようとするも、その殺し屋の探し方すら分からない。そんな彼らの前に、殺人コンサルタントを自称する、マザーファッカーと名乗る男が現れる。高額な対価と引き換えに助言を得た3人は、結局、互い違いの上司を直接殺害する事になるのだが・・・

タイトル通り、ブラックを通り越したクソ上司に悩まされる仲良し3人組による、上司殺害計画の帰趨を描いた抱腹絶倒コメディ。絶妙なお下劣さ加減に、くだらなさMAXだけど痛快な展開。ホントにこういうのはメリケンのお家芸的な感じがする。社風には満足しているのに、直属の上司に恵まれないが為に、鬱々と虐げられた日々を送っているリーマソ稼業のヒトって結構いると思う。時には「コイツ、マジで殺してやりてえ」くらいの思いを巡らす事だってあるはず。あくまで巡らすだけ、アタマの体操ね。僕は前職で毎日そんな感じだった(笑)本作の3人は結託して、互い違いの上司を殺害する計画を練るのだけど、如何せんド素人だから、事はスムーズに運ぶワケもなく。バタバタしている内に、あれよあれよと予想外が事態に発展し、さあ大変ってハナシ。伏線が巧みに用いられ、ブラックな内容の割に、結末ではスッキリした鑑賞後感を得られる傑作だった。主役の3人に中堅俳優を置き、上司役に大物俳優を起用して作品を大いに彩っている、このバランス感も好き。

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